今年も4分の1が終わったので、「2021年相場の論点」の予想を確認してみた
今年も4分の1が終わったわけですが、そういや年初に予想した株価の予測の結果ってどうなのか?というのは、年末や年始に去年はどうだったか?をやることは多いものの、中間チェック的なものは少ないかと。
まぁ、コロナの「全国で42万人死ぬ」→ハズレ、1月初めに「飲食店の制限だけでは1ヶ月で感染者は減らない」→普通に減少していたで予測が外しているのに検証のコメントを出さずに、感染者が増え出したときに煽るだけの人もいるので、こういう検証ってもっとやるべきと思うんですがね。
で、ちょうどいいタイミングで図書館の順番が回ってきた「2021年相場の論点」を読んでみました。
割と強気な意見の多い人の印象で、この本書かれたのは去年の10月~11月頃と推測されますが、果たして結果はいまのところどうなのか?
2021年相場のメインシナリオ
広木氏の2021年相場のメインシナリオとサブシナリオがありましたが、7割方これだというメインシナリオは以下の通りでした。
- 新型コロナは完全には収束しないがピークアウトとの認識に至る。ワクチンも治験を終え、優先度の高い医療従事者等から段階的に投与が始まることで収束に向けた期待や安心感が広がる。ただし、制限は至る所に残る。
- 経済の回復感が顕著になる。
- 規制改革が進展し日本経済が活性化する期待から海外マネーの流入が加速して株価の押し上げ要因となるだろう。
- 未曾有の過剰流動性と低金利が相当期間継続する見通しが強い中では、株式等の資産価格に上昇圧力がかかるのは道理である。
- 過去50年間で日本の景気循環における景気の谷は9回観測されていて、景気が底をつけた翌年の日経平均の変化率は22.5%だった。上昇シナリオとしては2021年年末の株価は3万1200円が期待できる。
おそらくワクチンの状況は11月より前に書かれていて推測も入ってるかと思うのですが、これ含めてコロナ関連は現状に近く当たってます。
株価予測も順調な感じで、悪くない予想家と思います。冬のコロナ感染者急増も反映してないでこの結果ですし。
一方、規制改革が進むはハズレている感が強いですね。
ちなみにメインシナリオの根拠としては以下が上げられていました。
- 空前絶後の金余り
- 低金利の元でのバリュエーション
- 景気動向で世界景気はV字回復
- 企業業績は底入れ
- 実質金利
- 国内政治
- 需給要因(投資家動向)
- 海外情勢
国内政治の部分は規制緩和が進むを外してますが、海外情勢なんかもアメリカ、中国、欧州、新興国について書かれてることはもっともだと思いました。
ここまで株価予測が順調なのは、根拠の大半が予測通りに来ているというのが大きいんじゃないでしょうか?
長期トレンドと株価サイクル
個人的に2章の「長期トレンドと株価サイクル」で上げられていた以下の3点は印象に残りました。
- 株価が上がって困る人はいない
- 株式は国民の富
- 平成の30年で80年代バブルの精算は終えた
基本的に年金の運用方法見たら上の2点は納得できるものかと。
仕組みをよくわかってない人が騒ぎ出したら底というのも当てはまるので指標として使えるかなと考えます。
加えて3点目に関しては不良債権処理を2000年前後で行ったので割と財務に関しては日本企業悪くないかと。
それがネックでリスク取らないというのはマイナス点かもしれませんがね。
4半期終了時点では順調ですが、これが半年1年となるとどうなるか?上半期終了時や年末に確認していこうかなと考えています。


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