「次のテクノロジーで世界はどう変わるのか」に載っていたGAFAM+BATHの業態比較
投資手法的にハイテク関連に投資をしてませんが、ハイテク関連の最新のテクノロジーに関しては興味があって動向を追っています。
ピーター・ディアマンディスの「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」を読んだのもその一環ですね。
ピーター・ディアマンディス著、2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ - 関東在住福岡人のまったり投資日記
一部で話題になってたARK社のイノベーションETF(ARKK)ですが、2月中頃に157ドルくらいまでいった後、現在は117ドルと2割以上下がっています。一時期よりも取り上げてる人がいなくなった印象ですけど、個人的に5年10年スパンで待つのも重要なETFだと思います。...
で、この本の中で一番気になったのがGAFAMなどのハイテク企業の業態比較の評価に関してです。
FAANG+MとBATHの業態比較
FAANG+MとBATHの山本氏の業界比較が以下の図です。

この図は比較的後ろの方で記載されていましたが、Google元社員なだけあって、Google→日本企業に転身した人なども含めて詳細なので、米国企業に関してはある程度信頼できるかと。
Googleが色々とテクノロジーに取り組んでいるのは他の書籍でも書かれてるので評価高いのはわかるのですが、やや贔屓も入ってる印象でした。
ソフトウェアはマイクロソフトも◎になるんじゃなかろうか?と。
サービスの評価はコンテンツとイコールになってる感じです。ただ、youtubeもってるGoogleが△?という気もしますが。
BATHの部分に関しては2020年にあまりに大きくなりすぎた企業を中国政府が規制する動きもありましたので、ここから大きく変わる可能性があります。
また、中国企業に関しては一般的な記載が多く、データが多くプライバシーがないからという一般論に終わってる印象はありましたね。
で、山本氏は以下のようなことを言っていてもっともだなと。
- 新たなテクノロジーに対してアンテナを立てる。
- 日本だけのテクノロジーには意味がない。
- テクノロジーは進化し続けるからこそ、進化するものと思って設計すべきだ。
- 世界標準なのに日本にはまだ入っていないものを取り入れよ。
- 利益はどこから得てもOKで業界の壁が消える。
- 日本はゼロから何かをつくるのは得意ではなかったのだから、「海外や異業種から貪欲に学び取り組む」必要がある。
- これからのビジネスパーソンはプログラミング、データ、英語、ファイナンスに関する知識を身につけなければならない。
最後の項目はベンチャー企業支援に携わってるからこその意見とも言えるでしょう。
特に「海外や異業種から貪欲に学び取り組む」っていうのはもっともなことで、資金力で勝てない場合に買収・提携含めてもっと弱者の兵法的に動く必要はあるのかなと思いました。
あとは環境制度が変な方向に曲がりそうなときに、日本寄りの制度にするなどのロビー活動含めて必要でしょう。
ともあれ最新テクノロジーの動向と歴史を学ぶのにはうってつけの一冊ではないかと思いました。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
