年初来ハイテクよりも高配当株(SPYD,VYM,HDV)が好調なのは、エネルギー、金融、不動産の3つセクターの影響が大きい
コロナショックから1年ということで1年ということで、あれから1年各セクターなどでどういうパフォーマンスか調べました。
コロナショックの底から1年。小型株やエネルギー、資本財がハイテク株を上回る - 関東在住福岡人のまったり投資日記
テレワークが開始されて1年になりまして、ローテーションで出社からほぼ不定期に出社までなっており、出社=出張扱いになるとは1年前思いませんでした。で、当時の株価もこれはしばらく下がると言われていたのに、その後コロナの感染者は世界的に1波よりも倍増したにも関わらず株価は回復。NYダウも日経平均も3万台に乗るとは考えた人もほとんどいなかったでしょう。...
で、最近年初来でNASDAQよりも高配当株の方が好調だというtweetを複数見ました。
実際のところどうだろうと調べてみたところ、高配当株好調の要因として主にエネルギー、金融、不動産の3つのセクターが大きいというのが見えてきました。
SPYD,VYM,HDVと小型株やQQQの年初来のパフォーマンスを比較してみると
高配当株の比較を行うため以下のETFの年初来のパフォーマンスを比較しました。
バンガード・米国増配株式ETF(ティッカー:VIG)
バンガード・米国高配当株式ETF (ティッカー:VYM)
バンガード・スモールキャップETF(ティッカー:VB)
バンガード・米国バリューETF(ティッカー:VTV)
バンガード・米国グロースETF(ティッカー:VUG)
iシェアーズ米国高配当株ETF(ティッカー:HDV)
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式(ティッカー:SPYD)
S&P500 ETF(ティッカー:SPY)
インベスコQQQトラスト・シリーズ1 ETF(ティッカー:QQQ)
iシェアーズ 米国不動産 ETF(ティッカー:IYR)
ここのところ不動産に資金流入という記事をちらほら見るのでREIT ETFを追加して比較。

なんと去年あれだけ酷い状況で配当が魅力なのに減配になったSPYDが頭抜けてトップ。
加えて株式よりもREITの方がパフォーマンスが株式を上回っている状況です。
高配当株でVYM、SPYD、HDVとパフォーマンスに差がありますが、いずれもNASDAQのQQQやグロース株は上回ってました。

年初来の細かな値動きを見ているとSPYDが加速すると同時に、REITもここのところ上昇基調でこれが大きい印象。
ただ、グロース株やハイテクの底は3月初めくらいでそこから復調傾向ではあるように見えています。
SPYD好調の要因は金融、不動産、エネルギーの3つのセクターに偏重しているのが大きい
では、高配当株の中でもなんでこんなにSPYDが好調かというとセクター別パフォーマンスに現れているかと。

年初来の好調なセクターを上から並べるとエネルギー、金融、不動産。逆にワーストは生活必需品、ヘルスケア、公益事業。

好調なセクターの3つのセクターで組入れ56%超えてるSPYDはこれが大きく絶好調。
これに対して金融セクター偏重のVYMとエネルギーセクター偏重のHDVは生活必需品セクターとヘルスケアセクターの比率が倍以上。
これが高配当株の中でも差になってる要因です。
SPYDは運用期間が短いので下落時の特徴も不明な点がありましたが、コロナショックからの回復の経過を見ると、株価が暴落レベルだと相当下がるということはわかりました。
で、景気の回復見えてきた後に大きく上昇しているのを見ますと、見立てとしては「暴落時に買う価値はある」とはいえるかなという印象に変わりましたね。
とはいえ個人的な考えとしては今の米国株全体が割高のときに買うかといわれると、わたしは高配当でもHDVの方をチョイスしたいなと考えています。


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