バンガード・米国グロースETF(VUG)
先日よりまとめております、新規に販売開始になった3本のバンガードのETF。
3本の米国籍バンガードETF(VTV、VUG、BNDX)が本日より販売開始
今回は「バンガード・米国グロースETF(VUG)」について書きます。
概要は公式によると、米国株式市場の大型バリュー株セグメントを網羅する、CRSP USラージキャップ・グロース・インデックスに連動したパフォーマンスを目指します。
このインデックスは米国株式市場の大型グロース株セグメントのパフォーマンスを正確に表しつつ、売買回転率を低く抑えるように作られているインデックスです。
CRSPは聞いたことないフレーズですが、シカゴ大学ブース・ビジネス・スクールに開設された研究センターで、CRSPのデータは、米国株式投資のリターンとリスクの関係について過去50年間に実施されてきたいくつかの重要な調査研究のベースとなっているそうです。
2014/9/30時点の各数値は以下の通りです。
- 銘柄数:373
- 総資産:$54.1billion
- PER:25.8
- PBR:4.6
- ROE:22.4
大型バリュー株と比較してPER、PBR、ROEいずれも高いですね。
資産規模もバリュー株の方が多いようです。
Basic Materials 1.80%
Consumer Goods 9.90%
Consumer Services 19.60%
Financials 12.30%
Health Care 12.50%
Industrials 11.70%
Oil & Gas 7.60%
Technology 24.00%
Telecommunications 0.30%
Utilities 0.30%
Technologyと消費者サービスの割合が高いですね。逆に通信関連はかなり比率が小さいです。いかにも成長株という感じの比率になってるかなと思います。
次に上位構成銘柄を見ていきます。
銘柄数が多い影響ですかね?
1 Apple Inc.
2 Google Inc.
3 Coca-Cola Co.
4 Gilead Sciences Inc.
5 Facebook Inc.
6 Comcast Corp.
7 Walt Disney Co.
8 Schlumberger Ltd.
9 Philip Morris International Inc.
10 Oracle Corp.
ディズニーやフィリップモリスが成長株?という気がしますが・・
新興国にたばこを売れると思ってのチョイスなんでしょうかね?
更に上位10位以内に入ってるうち、業務内容が大まかに理解できないのが以下の3つ。
- Gilead Sciences Inc.
- Comcast Corp.
- Schlumberger Ltd.
これは米国会社四季報の出番だということで調べてみました。
Gilead Sciences Inc.(GILD)は世界第2位のバイオ医薬品メーカーで、HIV、B型肝炎ウイルスなどの感染症治療剤、予防薬の開発で成長していて、タミフルをスイスの製薬大手と共同開発したそうです。今ホットかもしれませんね。
Comcast Corp.(CMCS.A)は米国ケーブルテレビ最大手で、冷え尾、音声、インターネットなどの各種サービスや、中小企業向けネットワーク接続サービス、NBCテレビ放送など、通信事業やメディア事業を手がける企業。米国外への展開は厳しくても、米国内ではかなり需要がありそうです。
Schlumberger Ltd.(SLB)は世界最大の石油開発支援メーカーだそうです。シェールガスの恩恵を受けてるのもあるのでしょうか?
この3つの企業の値動きを調べてみました。
上から、最大、近5年、近1年です。



最大で見るとまさかの縦軸に20000%という表示が出てきましたw
3社いずれも上場してかなりの年月が経っているようです。この中ではSLBがもう少し値上がりしているのかなと思いましたが、3つの中で1番よくないようです。
やっぱり成長株となると増配株や高配当株では見ない面子が上位に来てますね。
50年近くのデータが蓄積した上でのこの構成銘柄ですから、構成銘柄上位に来てる企業で知らない企業は調べておいて損はないかなと思いました。後は大型バリューよりは大型グローズ株の方が面白いかなと思いますね。


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