「ETF大全」は日本の投資家向けに書かれたETFの総合解説書
かれこれ海外ETFを買い始めて9年経ちました。
最初はVTから買い始めたのですが、今では10本を超えるETFに投資をしていますし、配当金額も配当再投資して意味あるレベルになったので、2年くらい前から貯まった金額で4半期に1度配当再投資を行うようになりました。
そんなETFですが、細かな仕組みとかまで書かれた本はあるものの読んだことはありませんでした。
なので「ETF大全」というぴったりな名前の本が先月出てたので読んでみました。
個人的にこういう仕組みのもあるのかとか制度的なものを知れて読んで有意義な一冊だったなと。
国内制度や乖離の仕組み、タイプ別など詳細が書かれている
野村アセットマネジメントが出してるだけあって、ETFの基礎から国内海外ETFの資産額、国内制度や乖離が起きる仕組み、流動性、銘柄保有方法のタイプ別など詳細が書かれています。
運用方式のところはむしろ運用を担当する人間の教科書的な要素もあると思いますね。
個人的にはアメリカのETFの種別純資産総額のデータは興味深かったです。
米国ETFの種別純資産総額を見ると大型株は3割程度でグローバル株式は3%にも満たない - 関東在住福岡人のまったり投資日記
先月後半から中々投資関連の本を読めてなかったんですが、ぼちぼち買いたい本と思う本も増えてきたので、買った本から読み始めています。その中の一冊として「ETF大全」を今読んでいます。...
惜しむらくは最終章のETFを活用した投資手法のところで、細かく具体的なファンドまで知りたかった点は物足りませんでした。
マルチ・アセット戦略における投資対象
ただ、最終章のETFを活用した投資手法でもマルチ・アセットにおける投資対象の図は興味深かったです。

とくに階層別という説明のない図ではありますが、バリュー・グロース・クオリティがスタイルファクターで、モメンタムやボラティリティがテクニカルファクターと区分けされていて、スマートベータでもこんな感じで分けられるのだなと。
もちろん下から上へ段階を踏むような感じでETFが揃っているといいとは思いますが、それは流石に細分化されすぎる。
となると資産クラス+地理的エクスポージャーを決めて、テクニカル、スタイル、業種などを組み合わせるという感じになるかなと思いました。
個人的な運用では現状重点ファクターは米国+米国外でできてるのでこれは継続していきたいと考えています。
ともあれETFの奥深いところまで知りたい人にとってはいい解説書だと思います。


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