日経マネーの個人投資家調査によると、投資の目的が「早期リタイア(FIRE)実現のため」なのは20代30代で2割近くいた
なんかアンケートが来て回答したのか忙しくて回答しなかったか全く記憶にないのですが、日経マネーが毎年実施している「個人投資家調査」の結果が日経新聞で記事になっていました。
個人の20年の運用成績、6割がプラス 海外投資広がる: 日本経済新聞
日経マネーが毎年実施している「個人投資家調査」。今年の結果からは、コロナショック後の相場上昇に乗って資産を順調に増やした投資家が多いことが明らかになった。米GAFAM(グーグルの持ち株会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)などの人気株の大幅上昇や、ネット証券の売買手数料の引き下げで、米国株をはじめとした海外投資を手掛ける個人が増えたことも背景にある。調査結果を2回にわたり紹介する。
回答者の投資歴は1年未満が22.9%、1年以上5年未満が29.4%、5年以上10年未満が12.2%、10年以上のベテラン投資家は27.2%だそうです(なぜか投資経験なしが8%もいたそうですが)。
投資先(複数回答)では日本株が最も多く65.6%。2番目に多かったのが日本株の投資信託・ETFで31.3%、前年調査と比べ保有率が伸びたのが先進国株の投信・ETF(28.7%)と先進国の個別株(17.7%)だそうです。
2020年3月のコロナショックがあったわけですが、個人投資家のパフォーマンスや投資目的に変化は見られたのか記事に書かれてますが、興味深い内容が書かれていました。
2020年の運用成績、6割がプラス
投資歴6カ月以上の人のうち、20年のリスク資産の運用成績がプラスだった人は58.8%だそうです。
調査で不明が17%もいるのでこの比率はもっと高い可能性がありそうですが、10%以上のマイナスも10.6%いました。
まぁ、飲食系の個別株の投資が多い人はちょっときつい展開だったのでその影響もあるかもしれません。
ちなみにパフォーマンスがよかった人の投資先は国際分散投資が多いものの、日本株でも結構な割合プラスの人がいました。
コロナショック後、日本株も米国株もそれ以外の先進国株すべて上昇していますから、ある意味こういう分布にもなるかなと思いました。インデックス型投信やETFなどを使った海外主体の「国際分散投資」(20.2%)が最多。「日本の高配当・優待株」(15.8%)、「先進国株」(14.8%)
投資の目的が「早期リタイア(FIRE)実現のため」なのは20代30代で2割近くいた
もう1点気になったのは「投資の目的」の結果について。
当然全年代で、「老後の資産づくりのため」という回答で、50代60代は半数前後。
ところが40代以下では傾向が変わりつつあり、20~40代で老後資金に次いで多かったのが「早期リタイア実現のため」。
20代で19.2%、30代で17.1%と2割近くにのぼったとのこと。
確かに2年前の年末に以下の本が出て関連書籍が大量に出ていて、中には投資しなくても相続だけで働く必要ないやんというようなものまででる状況。
とはいえ2割程度まで比率高いのは意外でした。
もちろんいまの20代30代の場合60歳でやめたとしてもアーリーリタイアになるのかもしれませんが。70歳定年とかの時代になりそうな気配もありますし。
それを踏まえたうえで確かに2010年代の株価のパフォーマンスならば米国株だろうが日本株だろうが投資に関して幻想を持っちゃうのはわからなくもない。
ただ、こういう過熱気味になった後に株価が下がるというのは起きうるものですし、2010年代の株価のパフォーマンスの再現が2020年代でもあるかというと個人的にそこまで恵まれた展開はないのではと考えています。
現実的には「早期リタイア実現のため」といっても、自分の年収とか貯金できる金額とかをよく考えて、地に足をつけて長期で投資して、現実的なリタイアの過程とリタイア後をじっくり考えたほうがいいのではないかと思います。


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