他人の取引が模倣できる環境でパフォーマンスがいいのは、我が道?他人の模倣?それとも・・
投資系youtuberみたいな人も結構いて、予想的に参考にする人がいると思います。
どれくらい自分の投資にこだわるのか、どれくらい人の意見を信じるのか人それぞれと思いますけど、じゃあ実際のところパフォーマンスに影響を与えるのか?というのは気になる人もいるでしょう。
いま「デジタル国富論」という本を読んでいて、そういう内容は期待してなかったのですが、とある証券会社が行った調査によると興味深い結果が得られていました。
「デジタル国富論」はMaaSやSaaSについて詳細に書かれた本ですけどデータに関する記載も多く書かれています。
人間の交流データを可視化する中で、金融取引の研究事例として、イートロと呼ばれるオンラインの金融取引サービスが上げられていました。
イートロはソーシャルネットワーク機能がついていて、他のユーザーがどのような取引を行ったかを参照して、他人の金融取引をマネすることができるわけですね。
その環境下で1000万件の取引データを分析すると以下のような傾向があったそうです。
我が道、他人の模倣ばかりは投資収益率が低い
以下のように傾向をまとめると我が道、他人の模倣ばかりは投資収益率が低かったとのこと。
- 独立しているユーザー(他人の取引をまったく模倣しない)、他人の取引の模倣ばかりしているユーザの両方ともに投資収益率が低かった。
- 投資収益率が最も高いのは、上記ユーザの中間。
- 両極の投資家に対して行動を中庸化するよう促したところ、全体の投資収益率が改善した。
つまるところ、自分を考えをもちながらも、適度に他人から学ぶような人がより成功していたということなんですね。
投資関連にも通じると思いますが、割とテレビの番組見てもわかりやすいが優先されていて、細部が詰めれてないと思うんですよね。
あと感情煽り的なものもテレビだけでなくネット全般にいえるでしょう。
yahooなんか見出し詐欺ほんと酷いと思いますし。
日本だとなかなかイートロみたいな投資環境は個人情報的に無理でしょうけど、これは非常に興味深い示唆かと。
投資関連で我が道をいかない人の場合、大小あるとはいえ他人の考えとかを取り入れてることもあるでしょうけど、結局最後は自分がよく考えて判断した場合に成功する確率が高まるということ。
ブログとかtwitterでわたしも信頼できると思うものを紹介したりしますけど、すべて信用せず違うなと思う部分は否定すること、そして100%信用せず自分でも調べる→考えるってことが重要ということでしょう。
投資以外にも通じるのですが、一番やっちゃいけないのはインフルエンサーに全面肯定で群がる人間にならないということもあるかなと思いました。
ちなみにイートロは「自分の取引をコピーするユーザーが増えれば、コピー者数に応じて報奨金を受け取ることができる」そうです。
仮に日本で導入されたら商材屋が悪用するケースも出てくるかもしれません・・


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