「アラフォーウーバーイーツ配達員ヘロヘロ日記」に見るUber Eats配達員の実態
土日と午前中買い物したものの晴れていたら汗だくだく。
トリマで歩数稼いでポイ活をやろうとしたら夕方から怪しげな雨雲と雷音が西の方からするというような天候があと2ヶ月続くわけですから、日本の夏の天候は結構きついものがあると思います。
こういう天候が続くから夕食の買い物行けないとかなった場合にUber Eatsとか使う人はコロナの影響もあって確実に増えたでしょう。
繁忙期且つ暑かった昨年夏の終わりに週5日使ってみたりしましたし。
週5日夕食でUber Eatsを使ってみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
先月初めにUberEatsを使ってみたのですが、個人的にまた使いたいなと思わせる物がありました。Uber Eatsを初めて使ってみて、便利さと配送員だけでなく飲食店も大変だなと思った - 関東在住福岡人のまったり投資日記梅雨明け後、夕方に買い物に行ったのですが、こりゃ福岡の一番暑いときと変らないと思うレベルで、18時とかでも33度はあるんじゃないかという暑さを経験しました。...
そんな配送員の実態を書いた「アラフォーウーバーイーツ配送員ヘロヘロ日記」を読みました。
著者はフリーライターが稼げないので配達員やってると書いていますが、実は「伊集院光 深夜の馬鹿力」のラジオの構成作家をやってたりしているのですが本の中では一切触れず。
ちなみに46歳なのでコラム書いてた頃もアラフォーというより40代中盤と言ったところでしょう。
クレーム対応に関して「ウーバーイーツ配達員は誰でもすぐになれるからプロじゃない」と強調していて、人柄の良さも伝わってきました。
で、配達員の実態を読んでいくと「だからあんなところに配達員がいっぱいいるのか」とか細かいことがわかってきました。
意外と知られていない賃金の仕組みや配送遅延の理由
個人的にこれまで知らなかった以下の点は興味深かったですね。
- マクドナルド前にたむろする理由(やはり注文が多い)
- 自転車の調達は都心だとレンタルしている人が多く借りれない日もある。
- バイクの配達員もいるが駐禁喰らうことも多々ある。
- 届けたときに修羅場に遭遇することがある。
- 届けた先が迷宮の場合もある。
- 女性配達員もそれなりにいて、チップが男性とは段違いに多い。
- 生き残りのため6社兼業の配達員もいる。出前館のときは帽子を被るらしい。
- ただの居酒屋だと登録しても注文がないので、数店舗分の名前とメニューを作っている店舗がある。
- クエスト的なものがあり配達回数に応じてボーナスがある。
- 配達先の家が不在で、注文者に電話をかけてつながらない場合、運営に報告し運営側からもつながらない場合キャンセルとなり配達員が処分(食べてOK)することになる。
- 複数配達していると臭いがしみこむ場合がある(カレー運んだ後のパンなど)
- 配達する容器に併せた形状で詰めないとこぼれる可能性あり。ケースによってはワインも運ぶこともある。
- 名古屋や金沢、那覇でも配達をやったが、名古屋はチップを18回中1回ももらえず。
- 深夜に1時間おきに注文を同じ人がすると、複数回同じ家に配送する場合がある。
単金が減らされたとかいう話もありましたが、それでウーバーイーツから出前館に移ったという話も出てないのでなんでだと思っていたのですが、ボーナスが大きいんでしょうね。
後はやはり想像したとおり運ぶものが複数になってくると(検索するとローソンが出てきていて気になっていた)、より難しくなるのだなと。
チップに関しては名古屋人ケチ説の傾向はあったようです。関西3都市や福岡でやってみると傾向は出てくるでしょうね。
キャンセルや複数回配達した場合どうなるのか気になってたのですが、その実態も知ることができたのは収穫でした。
なぜ配達員のマナーが悪いのか?
配達員のマナーが悪いことで叩かれていましたが、渡辺氏の「ウーバーイーツ配達員は誰でもすぐになれるからプロじゃない」というのは正しいと思います。
同時にクエスト的に配達数が多いほどボーナスがもらえるとなると、意地でも配送するという方向になって、最短距離最速で届けるって方向になるとマナーも悪くなるかなと。
渡辺氏の場合、都内で朝7時から夜0時まで運び続けて、1万5000円ほどで、ボーナスを全て獲得して週12万。
渡辺氏による推測だとスピードの出る自転車なら1日2万で月80万、バイクであれば理論上100万は可能とのこと。
ただし、やってみたら理論上の数値であることが身にしみてわかるらしく、高額収入が得られるのは土地勘があり都内の道に詳しく、早朝から深夜まで運び続けられる元気な一握りの人だけだとかかれていました。
お金が欲しいとなると当然交通マナーで無理する人もでてくるわけで、注文する人は空腹で注文するからその怒りも配達員に向ける場合もあり、結構きつい仕事だと思います。
とはいえライターや構成作家兼業でやる副業ならば本業がある人には魅力的な条件且つ最高の環境とのこと。
セミリタイアで配達員やればいい的に書く人もいますけど、肉体労働に耐えるとか色々と条件付にはなるかなと思いました。
配達員の実態が書かれていて興味深い一冊でした。


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