「超加速経済アフリカ」でアフリカ各国の株式が気になったので、MSCIの指数がある6か国の現状を調べてみた
モルガン・スタンレーの新興市場部門・部門長ルチル・シャルマの本などを読むことがきっかけでアフリカの新興国、フロンティア区分の国にも個人的にはアンテナを張っています。
その一環で「超加速経済アフリカ」を読みましたが、なかなか興味深い情報と新たな発見がありました。
リープフロッグ現象でアフリカの時代が来る?「超加速経済アフリカ」 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
先日アフリカの主要国に投資するヴァンエック・ベクトル・アフリカインデックスETF(AFK)の記事を書きました。「超加速経済アフリカ」を読んだので、ヴァンエック・ベクトル・アフリカインデックスETF(AFK)の現状を調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記新興国の単一国家で面白い国はないかと色々と調べていて、基本は東南アジアとかインド周辺、東欧という感じで目を付けてますが、アフリカも対象として考えています。......
ETFになってる国はナイジェリア、エジプト、南アフリカの3か国のようですが、それ以外の国でもフロンティア株とかのETFには組入れられていて、MCSIの株価指数はあるようです。
ということでMCSIの株価指数を見つけた国の株価のパフォーマンスについて調べてみました。
myINDEXのサイトで確認できたアフリカ6か国のパフォーマンス
myINDEXのサイトでMSCIが確認できた以下の6か国のパフォーマンスを確認しました。
- エジプト(新興国)
- モロッコ(新興国)
- 南アフリカ(新興国)
- ケニア(フロンティア)
- ナイジェリア(フロンティア)
- チュニジア(フロンティア)
モロッコは新興国扱いですが、iシェアーズのETFだとフロンティア株に含まれていてこの区分が合ってるのか?というのは気になりますが。
ちなみにチュニジアはフロンティア株ETFでも国別組入れには出てきていません。
ということで上から順番に見ていきます。まずはエジプト。

過去10年のパフォーマンスは10年前の政変の影響を引きずっている感があります。
ただ、直近1年でもマイナスなんですよね。
続いてモロッコ。こちらはFTSEの指数もあるのですが、なぜか以下のように更新が止まってました。他の国は更新されているのですけど。

別サイトで指数のデータを見つけたので確認しましたが、リーマンショック前を超えられず横倍の状況でした。

フロンティア株の中では存在感が高まっているのですが。
次に最近暴動がニュースになっていた南アフリカ。

過去10年や20年ではパフォーマンス的に微妙な感じではありますが、直近1年のリターンはよいですね。
ここからフロンティア株に移って東アフリカのケニア。

ルチル・シャルマが書いてたとおりにパフォーマンスが過去5年や10年でも素晴らしい。
原油輸入国なので、5,6年前から続くエネルギーセクターの逆風の影響を受けなかったのが大きいでしょうし、資源関連は腐敗にも結びつきやすいことを考えると、資源関連と無縁な分ここまで伸びてるのはありそうです。
続いてナイジェリア。ここ1年ではプラスです。

とはいえ過去10年でマイナスになっていますので、世界各国でみても割安に分類される国の印象です。
最後にチュニジアですが、こちらは大きくプラスもマイナスもなくという感じでした。

東部アフリカがよい傾向
モルガン・スタンレーの新興市場部門・部門長ルチル・シャルマはアフリカに関して、地理的なスイートスポットから、東部は優秀で西部は劣等という評価でしたが、過去10年みるとその傾向はあったかと思います。
エジプトは中東区分でしょうし、南アフリカはまたちょっと違う感じですし。
ただ、リープフロッグ現象がみられますし、ルチル・シャルマも月日が経てばまた変わるということを言っています。
アフリカの西側が巻き返す可能性もありますので、動向を追っかけてみたいと考えています。


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