過去10年の地域別パフォーマンスを見ているとそろそろ北米以外が上回るときも来るかもしれない
来月で投資を始めて10年の節目を迎えるわけですが、短期間の下落はそれなりにありましたが、この間ほんとに恵まれた相場だったと思います。
当時は投資の「と」の字も見ないような時代でしたからね。
5年前くらいとなれば「確定拠出年金」も認知度が上がってましたけど、2015年後半~2016年11月くらいまで冴えない相場が続いていて、ブログとかでも相当悲観してた意見を見かけた記憶があります。
で、地域別でパフォーマンスはどうなのかというと北米が圧勝だけど分散投資しようという意見のモーニングスターの記事を見つけました。
過去10年の投資地域別パフォーマンスは「北米」圧勝、再考したい分散投資の意義| モーニングスター
アメリカの株価が史上最高値を更新する一方、中国の株価は7月に大きく崩れてしまった。日本はアメリカと中国に挟まれて、もたもたしている印象だ。そんな日本や中国の減速を横目に、アフリカや中東の株価が上昇している。株式投資を考える際に、地域分散の必要性は強く意識されるところだが、今現在の世界の株式市場は、いったいどこが一番調子が良いのだろうか? 国内の公募投信を使った分散投資をイメージするために、投資信託協会の「投資対象地域属性」を使って、地域区分別のパフォーマンスを調べた。
いかに米国株が強いのかということの証左だと思いますけど、それ以外の地域は入れ替わりが激しいのを見ると、そろそろ北米以外が上回るときもあるんじゃなかろうかと思うんですね。
総悲観だからこそ狙う価値がある
モーニングスターの生地の図を参照すると以下の通りで、10年でマイナスなのは中南米でそれ以外はプラスで、過去5年だとどこも+7%という恵まれた相場だったかがわかります。

で、10年前はというとイスラム国台頭で中東はどうなる?といわれていながら過去10年で北米と日本の次のパフォーマンスがいい中東。
加えて北米以外で一番パフォーマンスがいいのは日本。
10年前の日本はどうだったかというと投資対象としてほんと終わりだという意見多かったですし。
結果的に10年経って原発関連のデマはなんだったのか?という状況になってますし。
10年前から石炭火力の需要が増えたせいで逆に二酸化炭素の排出量が問題になって、結果的に原発回帰の方になりかねない状況を見ますと、将来予想するのも難しいなという気がします。
別の視点から結果を見ると北米以外は期間によって結構順番が入れ替わっていて、安定してダメというのは中南米くらい。
これを見ると米国除いた地域は分散した方がいいと思いますし、ここのところ北米はやはり良すぎるというのが正直なところ。
もちろん個別の要因はあるでしょうし、アメリカが世界一の経済大国なのは間違いないですけど、どこかで崩れることも想定して投資をしておいた方が着実に資産を増やすという観点ではベストではないけど、マイナスをつかまずに済んでベターになる可能性はあるかと考えます。
中南米に関しては左派政権できて経済こけるの歴史的経緯からあまり投資をしたいとは思いませんが、それもどう転ぶかはわからないでしょう。ブラジル株が人気の時期もあったわけですし。
経済的強さと先進国の中でレアな人口増という条件で今後も北米が引っ張る可能性もありますが、資産運用の期間は40代とかでも30年はある時代になりつつあるので、ベストではなくベターを取る精神で分散投資した方がいいのではと考えています。


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