「今日からFIRE! おけいどん式 40代でも遅くない退職準備&資産形成術」に書かれている、手取り20万から貯金7万投資7万は1人暮らしでは無理だと思う
ヴイツキー・ロビンとジョー・ドミンゲスの「お金か人生か」を先月読みましたが、確かにFIREの源流となる一冊といえるだけの内容はあったかと思います。
「お金か人生か」はFIREの源流となる1冊 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
日経とかの調査でもFIRE or セミリタイアに関して興味があるとか、投資する目的で上げる人の比率が上がっていると思います。そもそも5年くらい前はセミリタイアという言葉はあってもFIREという言葉はあまり見かけなかったかと思いますが、日本の場合は以下の2冊が出て知名度も上がったかなと思います。 ...
これが日本人が書いたものとなると更にずれてる感じがするんですね。
とはいえ何か得るものはないかとそれなりに読んでるのですが、一部で話題の以下の本を読みました。
googleで検索するとサジェストで出てくるフレーズや、30代で病気になったという話を見たら気の毒だなと思う一方、母親の用済みメガネを売って現金化するのはちょっと引くというのもある。
で、投資に関してはわたしのポートフォリオから債券とか金とか除いたら近い感じなのでとくに言うこともないんですが、気になったのはFIRE達成のためには手取り20万、貯金7万投資7万が理想という提言なんですね。
FIRE達成のためには手取り20万、貯金7万投資7万は理想かもしれないが、家賃含めて残り6万でやっていけるのか?
賃貸住宅に住む場合手取り20万で、投資貯蓄に各5万とも書いてますが、心からのアドバイスとして聞いてくれといっていたパターンが手取り月給20万から貯金7万投資7万回すというもの。
そう家賃なども含めて残り6万なんですね。
既婚のサラリーマンの小遣いが月2~4万だから6万もあれば十分と書かれてました。
とはいえ首都圏や関西圏で家賃4万は見つかるといっても、例えば東京都としてスーモで検索するとヒットはするものの築年数や広さ、レオパレスの騒音対策怪しそうなものしかないです。
福岡市ならば西の方にすれば4万下回ることは可能かもしれませんが・・
福岡になるとデータで見る限り給料面が問題になるでしょう。
仮に4万の物件見つけたとして、残り2万なんですけど、光熱費と通信費入れたらそれこそ黄金伝説の1ヶ月1万円生活状態じゃないですかね?
この点が引っかかって他の支出とかの図を見ると、光熱費が出てこない。


社員寮とかでも光熱費持ちのところは少ないでしょう(当社は夏場にエアコンつけっぱした輩が30年前にいて自腹になった、おまけに単身赴任優先なので3~5年で強制退去)。
またこれは実体験ですが、実家にいたら食費は意識しても光熱費や通信費を意識することがない(実際4月末に出張で九州行った後実家から1週間リモートワークやって感じた)ので、こういう計算が成り立つんだろうなと。
1億を目指すならばそれくらいしないとというのはわかるのですけど、現実的には10%から始めて貯蓄率をじわじわ上げていくグラント・サバティエ方式に近い方がいいんじゃないかと考えます。
それ以外は、さっさと1億円を貯めて仕事をするか否かを選択出来るようになりたいからこそのFIREで、当然20代30代向けに書かれた内容になってると思います。
実際、早い時期から将来に向けた計画を立てようという方向性は間違ってないでしょう。
ただ、ここで謎になってくるのが「40代でも遅くない」というのがタイトルに入っていること。
読者層のターゲットは20代30代になると思うのですが、なぜ40代が出てくるのか。
本のタイトルをつけたのが出版社の担当だとしたら詰め込みすぎの感は否めないですね。


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