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米国株

GAFAはインテル製品を脱して半導体チップやスーパーコンピューターを自主開発するようになりつつある

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個人的に半導体関連の動向は学生時代にちょっと嚙んだことがあってアンテナを張り続けています。

で、そんな中興味深い記事を先週読みました。

AI×スパコン GoogleやMicrosoftが先手: 日本経済新聞

米グーグルや米マイクロソフトは人工知能(AI)の計算に特化した高性能のスーパーコンピューターの自社開発に乗り出した。最先端のAIの研究などに活用するのが目的だ。クラウドを通じて外部企業にも技術を提供する。日本の「富岳(ふがく)」が性能で世界首位になるなど国家の科学技術力の象徴だったスパコンだが、米テック企業が急速に存在感を高めている。「グーグルにとって最速のシステムで、歴史上のマイルストーンだ


国家の科学技術力の象徴だったスパコンをアメリカのハイテク企業が力入れ始めてるという話です。

ちょうどこのタイミングで「スパコン富岳」後の日本でもその内容は触れられていて、AI処理用の独自プロセッサ開発に励んでいる動向が書かれていました。


これまでの基本としては研究機関や大学がスーパーコンピューターを設置し、民間企業はそれを必要に応じて活用する立場。このため民間が多額の費用を投じて自社で整備するハードルは高かった。

ところがAIが出てきて、従来の計算よりもAIの開発に膨大な計算が必要になってしまって、毎年の予算を基に開発を進める国のスパコンでは足元の技術スピードに追いつかなくなってきたわけです。

AIブームが起きた12年以降、最新の成果を出すためにAIの学習に必要な計算量は3~4カ月ごとに2倍になっているので、それに対処する必要がGAFA側にも出てきたということなんですね。

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GAFA+マイクロソフトの半導体チップやスーパーコンピューターの自主開発に関する動向


GAFAとマイクロソフトの動向をまとめると以下の通り。

  • GAFAに代表される米国の巨大IT企業がインテル製品を使わず、スマホやクラウドサーバーに搭載されるプロセッサなど半導体チップを自主開発するようになった。
  • GoogleはTPUと呼ばれるプロセッサを自主開発し、自社のデータセンターに置かれる多数のサーバーに搭載している。
  • TPUはディープラーニングの処理に特化したプロセッサで、身の回りの情報端末に搭載される「エッジTPU」と呼ばれる推論用プロセッサも独自開発した。
  • フェイスブックもAIチップを開発中。
  • マイクロソフトはAzure用サーバーやパソコンのSurfaceに搭載される半導体チップを自主開発予定。
  • Amazonは2018年頃から、グラビトンやインファレンシアと呼ばれる独自プロセッサを自主開発し、AWS用の巨大データセンターに設置される多数のクラウド・サーバーに搭載し始めている。いずれもARMアーキテクチャに従うチップで、機械学習やAI処理に適している。
  • 今後数年かけてインテル製などの既存チップから切り替えていく方針。
  • GAFAやマイクロソフトがハードに転換したのはソフトウェア事業における手詰まり感が大きな要因。ソフトウェア事業から半導体などハード開発などに踏み込まない限り、これ以上の発展が期待できなくなってきた。
  • インテル製CPUなどは汎用性を重視しているため、GAFA各社の顧客サービス特化していないため、業務の効率化や高速化など性能面で妥協せざる得ない。
  • 2018年グラビトンをAWSに導入したところ、サービス利用費を45%も節約するところが出てきた。
  • Amazonは2015年にイスラエルの半導体メーカーを買収し、ここにグラビトンなどAIチップを開発させた。
  • Googleの推計ではクラウド市場は今後AIを導入することにより、2018年の2倍にあたる52兆以上に成長する見込み。

AI開発の最前線はソフトからハードへと書かれていて、納得できるものがありました。

割と国家間で競争になってるけど、それが企業の代理戦争的になる可能性もあるかもしれません。

そうなると日本は米中に対してより厳しくなるので、この本ほど富岳やPFNにポジティブになれませんが。

それ以上に明暗がわかれそうなのがインテルとARMで、インテル大丈夫かという印象があると同時に、ARMを手放しちゃったソフトバンクはもったいないと思うのですが、最終目標はNVIDIAの株入手だった可能性もありそうです。

SDGsやESGの観点からも省電力っていうことがますます求められるからこそ、ARMアーキテクチャを富岳は採用していて、今後スーパーコンピューターとAIの需要を考えるとARMは勢力範囲を拡大する可能性が高い。

そことシナジー起こすっていう意向がNVIDIAは強いんでしょうね。

最近、交渉締結には当初予定していた18カ月よりも長くかかる見通しを発表していて一筋縄ではいかないですが・・

個人的にこの流れだと異なる社会のニーズに向けて、異なる種類のプロセッサを搭載する方向に進化していく可能性もあるかなと考えます。

汎用的な計算のCPU、AI処理用のプロセッサ、量子計算用のもの、もしかしたら1台のスーパーコンピューターに全部入りの時代も来るかもしれません。

ともあれデータだけではなく計算資源も重要になる時代が来ていますので、GAFA+マイクロソフトやそれに付随する企業や業種にはアンテナを張っておいて損はないかなと思いました。

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