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関東在住福岡人のまったり投資日記

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米国株

創薬やゲノム解析の現状がどれほどなのか日本の第一人者の見解を調べてみた

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わたしのポートフォリオでは意図的にヘルスケアセクターに変調させてまして、海外ETFだけ見ても2018年はヘルスケアセクターETFのみプラスだったということもあり、個人的に分散投資の上で重宝しています。

改造着手から2年経過した海外ETFのポートフォリオの過去のパフォーマンスを確認してみると・・ - 関東在住福岡人のまったり投資日記

長期休暇になると分厚い資産運用関連の本を買って読むことが多いのですが、2年前に「アセットアロケーションの最適化」を読んでREITや新興国債券の比率を上げる方向でポートフォリオの改造に着手しました。...

ワクチンに関してはわたしが売った時点で選択肢がモデルナとファイザーだったので、VHTなんか見ても3番目と14番目の組み入れで、この業種にお金を流すことは重要だなと思う次第です(しかもリターンもいい)。

では、創薬の面でどうよというのはコロナ以外の観点からも気になるところです。

その一端が「スパコン富岳」後の日本に書かれていました。


本の中で、創薬シミュレーションやがんゲノム医療でゲノム解析をやってる第一人者の方がコメントしていて、いろいろとなるほどなと思うところがありましたね。

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創薬やゲノム医療の現状


コロナ治療薬の候補を富岳で探索など行っているのが、京都大学の奥野教授で、がんなどのゲノム医療として、コロナ患者の重症化する原因を探すゲノム解析の研究を行っているのが東京医科歯科大学の宮野教授です。

まず奥野教授の見解をまとめると以下の通り。

  • 創薬の候補を探すには量子力学も必要で膨大な計算が必要。
  • 候補が見つかった後、「ターゲット探索」→「リード探索(富岳でやってるのはこれ)」→「リード最適化」→「前臨床試験(動物評価)」→「臨床試験(人で評価)」
  • 医薬品の成功確率は2.5万分の1で、製品化まで10年以上の期間と1200億円以上の開発費が平均でかかる。
  • AIも組み合わせて薬剤の開発コスト・機関の短縮を計画している。目標は半減。
  • 創薬シミュレーションではどこかがとびぬけてる感じはないが、基本アメリカがリードしている。
  • 富岳でそれなりに肉薄して戦える形にはなってきた。中国は医薬品開発においてメーカーがオリジナルの開発するような段階には達していないが、シミュレーションなどはここ数年急速な発展を遂げている。
  • コロナで研究対象を既存の薬に絞ったのは創薬の5段階でかなりの部分をスキップできるため。
  • コスト面なども考えて医療現場で使われている低分子薬をチョイスしている。
  • 世界の状況を見渡せば今後、創薬のようにクリティカルな分野ではスーパーコンピューターがなければ絶対にやっていけない。
  • 実験をする科学者と計算する科学者の割合が100対1で違い過ぎて、実験結果がバラバラに見える。

この過程を知ってない人が、国産のコロナ治療薬がという話になってるのでしょうけど、そう簡単ではないでしょう。

ただ、創薬の最初の過程がコスト面含めて削減できると今後相当な進展も期待できるかなと。

で、イベルメクチンなんかは以下の記事に書かれてるのが事実で、今後も研究は必要だけど、むやみやたらに服用していいというものではないかなと考えます。

効くのか?効かないのか? イベルメクチン コロナ治療に効果は… | 新型コロナウイルス | NHKニュース

【NHK】寄生虫が原因で失明などが引き起こされる感染症の特効薬「イベルメクチン」。新型コロナウイルスの患者にも有効な可能性があると…

ちなみにゲノム解析の研究を行っている宮野教授のゲノム関連の見解は以下の通り。

  • スーパーコンピューターやAIによる先端医療は研究段階というより患者にとっても身近なものになっている(血液がんなど)
  • 富岳で2か月半かかる計算が20分くらいで終わる。がんの転移のメカニズムの一端も説明できるようになった。
  • アメリカの研究者はアマゾンが提供するAWSを使ってゲノムの大規模な研究を行っている。お金がかかるので日本の研究費でアメリカと同じことはできない。
  • 全ゲノム解析によるがん治療をイギリスは試験的に始めていて、いずれ日本でも実現される。
  • 毎週100人ベースで検体が送られてきてコロナ重症化の要因を探索している研究を行っている。
  • Googleは各人の収入や家族構成のデータを集めるプラットフォームを持っている。日本もプライバシーをきちっと確保しながら、日本に住む人たちがより快適に暮らしができるようスーパーコンピューターが活用されることを強く希望する。

こちらはがん関連とコロナの変異株に有用かなと思いましたね。

とくに検体のデータに関しては他の病気でも活用した方がいいんじゃないかと思いますし、未病とか含めて伸びしろは大きいかなと感じました。

個人的に高齢化がこれだけ進んでいるわけですから、使用許可得た高齢者の体内データ(過去の健康診断のデータも含む)を計算データとして使うことを国策的にやった方がいいと考えるのですけどねぇ。

ともあれヘルスケアセクターに今後も重点的に投資することは変わらずに、今回調べた創薬やゲノム関連に関しては今後も注視したいなと考えています。

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