監視資本主義を読んでいて考えた情報を取ったユーザに企業からキャッシュバックする形
GAFAを規制しろとか独禁法適用とかは割と欧米では過激なところまでいきつく言論もありますけど、昨年読んだ「邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った」は個人的によかったです。
GAFAの暗黒面とは?邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った - 関東在住福岡人のまったり投資日記
アメリカ大統領選挙の投票も終わりましたが、GAFAなどの巨大ハイテク企業に関して規制の話は4年前よりもさらに強まっている感があります。...
Google、フェイスブック、マイクロソフトなどのIT企業に関して、人間の行動や経験を抽出、予測、販売という隠された商業活動のためにタダで資源として利用することを核心とする新しい経済秩序に関して、「人間性の改変」をも狙いとする根本的な思想的な挑戦が潜んでいるとまで書いてます。
邪悪に堕ちたGAFA同様Googleとフェイスブックをやり玉に挙げてるのですが、それに加えてマイクロソフトに関しても同様だという厳しい指摘をしています。
ただ邪悪に堕ちたGAFAよりも哲学的な思想に踏み込んでいて、とくに個人情報収集による広告や人間の行動、表情、感情の揺らめきまでもが、ある種のモデルの下でデータとして処理される点でプライバシーや個人(家の中まで)が侵害されると説いています。
これに関しては一理ある一方で、読み終わってもう1つの可能性を感じたのですよね。
個人情報の収集等のデータ利用で国が罰金取るよりもむしろ取ったユーザ側に企業が金払うというのも今後ありうるのではないかと。
健康情報や行動情報を企業に売る形
Googleに関して企業から発展の過程まで詳細に書かれたですが、それ以外にイングレスやポケモンGOに関しての記載も多くのってます。
で、行動まで取られるのはというのはある一方で、そこまで警戒しなくてもというのはあるんですね。
もちろんAmazonエコーとかの履歴を除かれるとか、PCで商品購入しようとしたらクレジットカードのセキュリティコードまで保存しようとするのには怖さを覚えますけど。
個人的にトリマやってますけど、コロナの影響で移動が少なくその分歩いて月1000円分のポイント毎月もらえてますけど、似たようなところをぐるぐる回る(多分通勤やってたら同じ経路の繰り返しになる)だけでもらえるならばデータとして取られてもとくに問題ないなと考えるんですね。
1ヶ月使ってみたが「トリマ」は移動するだけでポイントが貯まってポイ活に使える - 関東在住福岡人のまったり投資日記
いわゆる「ポイ活」はマクロミルでだいたい月平均1400ポイント(3月は無茶苦茶アンケートが来て2500超えたw)くらいは稼げるので、これを中心として行っています。それ以外にはソフトバンクのユーザなので「とくするアンケート」をやってますがマクロミルとは比較対象にならないくらいのアンケートの少なさです。...
まぁ、胡散臭いFX関連や中華ゲームの広告見ないとお金もらえないんですがw
ましてやGAFA関連の勝者総取りが問題になっている中で、罰金課しても大した金額じゃないとすれば、逆に取った人間に還元する方がいいんじゃなかろうかと読んでいて思いました。
あとはデータという意味で気になったのは健康関連のデータ。
仮に食生活とか年齢、持病、健康診断の数値は大きければ大きいほど言い。
とはいえ現実的に病院間の連携はどこまでやれるか未知数の部分はあるだけに、数値の提供してなんらかの恩恵受けれるとかになれば面白いと個人的には考えてます。
ブロックチェーンも進むし、保持して計算する能力も年々高まるからこそこういうデータ活用を社会に役立てる、個人に還元する仕組みというのが重要じゃないかと読んでいて感じました。
もちろん独禁法の問題とかプライバシー踏み込みすぎの問題も大きいのですけど、規制、現状促進以外の発展的な第3の道というのもあるのではないかと感じさせてくれる一冊でした。


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