直近アメリカ市場のETFの流出入を見ると意外にもTQQQに資金が流入している
今週木曜日が中国の連休明けに当たるので、今週中は日経平均下がり続けるかと思いましたが28000円台に戻しました。
中国関連がいつ暴発するかわからない怖さがあるので、しばらく不安定な相場が続くと思いますが、日経平均が下がってるのは中国と首相交代以外に財務相が長く続いた麻生太郎から鈴木俊一に変わった点もあるかと思いますね。
義兄からのリレーなんですが、記事で財政健全化と金融緩和に関する発言がまったく逆のものが出てきたりしていて、こりゃ首相の方針次第でころころ変わるなという感じもあってそりゃ売るよなと。
金融課税の強化も首相が進めるとなればそれを実行となりそうな感じがありますし。
ただ、岸田内閣の場合、自民党だけで単独過半数は維持しそうな選挙後に大臣変える可能性もありそうなので政治体制は年内様子見ぐらいかなと個人的には考えています。
さて相場の話に戻りますが、きな臭さが漂っていた相場も今週は持ち直した感じがありますし、この空気で円安になるんかいという印象です。
ふとじゃあアメリカ市場でどんな資産に資金が流入しているのだろうと気になりました。
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直近1ヶ月で見ると短期債の流入も目立つが、それ以上に流入が目立つTQQQ
まず直近1ヶ月の米国市場ETFの資金流入に関してみてみましょう。

BND、SHY、BSVと短期債や総合債券への資金の流入が目立ってるのは株価が下がったときの減少といえるでしょう。
同時に本当の暴落時ではない限り、VOOとVTIが資金流入のトップのことが多いので、まだそこまで異常事態とまでは行ってないといえます。きな臭さはありますが・・
で、特筆すべきは流入の3番目にTQQQ(NASDAQ100指数の3倍の値動きを目指すレバレッジ型米国ETF)がランクインしていること。
こんな値動き激しいときにレバレッジ型に投資する人もかなりいるということを示唆しています。
個人的にハイテクは今後数年スパンでも規制リスクとかもあると思うのですが、それでも投資をするという人は一定数いるんでしょうね。
角度を変えて流出の方見たら本家QQQは流出5番目に位置しています。

LQDやJNK、TLTと利回り高めの債券ETFから流出しているのは金利の動向の影響といえるので、今後も注目が必要ですが、一方でなんで流出のランキングに入ってるんだというETFも。
セクターETFが3本ランクインしていますが、ディフェンシブな生活必需品ヘルスケアセクターのXLPやXLVと金融セクターのXLFが同時にランクインしているのは違和感があります。
ちなみに直近1週間で見てもTQQQは流入4番手で、本家QQQも流入の方にランクインしてきました。

同時に短期債ETFが流入2番目なのを見ると警戒感は強めの印象です。
ちょっと雲行き怪しい相場ですので、個人的な意見に関しては短期債ETFに資金が流入している方が空気感や実態としては近いのではないかと考えています。


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