DXを推進している「デジタルチャンピオン」の比率で見ると日本は世界平均を上回っているが・・
デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める必要があると数年前からセミナーとかでよく見ましたし、コロナにおいては自治体の首長でも言及していて進める必要があるという状況になってます。
7年連続で税収過去最高を達成した福岡市長高島宗一郎が提唱する「日本を最速で変える方法」 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
コロナのワクチン接種で遅れている自治体と進んでいる自治体の差が激しく、さながら住んでる場所のガチャのような状況が起きつつありますが、政令指定都市の100万超えてるところとかどうなってるんだろ?と思うところもあります。...
コンサル会社が調査したわけですが、DXの環境を整えた選りすぐりの企業を「デジタルチャンピオン」としているわけです。
そのデジタルチャンピオンな企業を国内外で調査した結果、意外な結果が見えてきたんですね。
企業のデジタル化の進展度合いを定量的に測定してみると日本企業は高かったが・・
2018年になるのですが、この本を出したPwCがデジタルオペレーションの成熟度で企業をランク付けするための指標を作成するために、「グローバル・デジタル・オペレーション調査」を実施したそうです。
対象国は26か国で全1155社、日本は100社で、ドイツも同数程度。
新テクノロジー導入、デジタルエコシステムの成熟度、デジタル文化の3分類からなるデジタルオペレーション成熟度指数で見て、指数が100点満点中、75以上ならば本のタイトルのデジタルチャンピオンとなるそうです。
で、この調査結果から、グローバルで見るとデジタルチャンピオンな企業はわずか10%にしかすぎないということ。
この数値だけ見ると日本は少ないんだろうなという傾向になりがちかと思うのですが、デジタルチャンピオンの数が多い業界は自動車(20%)と電気機器(14%)で、装置産業や消費財、産業財業界は非常に少ない傾向があったそうです。
また、地域的にアジア太平洋地域が高く19%、アメリカは11%程度で、じゃあ日本は10%割って層だと思いがちですが18%もあるんですね。
とくに新テクノロジーの導入に関しては指標値が高く意外な感じも。
とはいえ調査の詳細を見ると、導入に関しての投資により見込まれる収益増加やコスト削減に対する期待値はグローバル平均よりも低い傾向あり。
どういう目的でDX化を進めるのかが曖昧という指摘はわたしの周囲見ててもわかります。
加えて多様な人材を集めたチームの存在、開発における失敗の需要度、専門性を持つ外部企業とのパートナーシップの点でグローバル平均を下回っていて、割と自前主義に陥りがちとも指摘されています。
自前主義はもっともと思いますが、個人的にパートナーシップに関してはここ10年で結構進展した印象があります。
問題はチームと失敗許容度で、チームに関しては人が足りなくなるのをおそれて人をリスキーに突っ込まない、失敗許容度もそれに関連して低いというのがあると思います。
逆にいうとそこらへんを改善していくとよくなる企業も増えると思いますが、まぁわたしのような中堅と幹部社員やベテランとは経験してきた時代や別の視野もあるでしょうからなかなか難しい面もあるでしょうけど。
ともあれ当社も決済関連の申請するためにアクセスしようとしたら固まったとか、お偉いさんの動画スピーチが始まらないとかを改善してデジタルチャンピオンを目指していただきたいものです。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- G7の過去40年の実質成長率を見ると、日本のバブル期の成長率はすさまじいものがあった
- 1万円からはじめる 勝ち組銘柄投資に書かれてあった「10年先まで保有し続けられる不滅の6テーマ」
- DXを推進している「デジタルチャンピオン」の比率で見ると日本は世界平均を上回っているが・・
- ひふみ投信の上位構成銘柄から消えた銘柄がどうなったか見てみた(2021年編)
- 日経平均が大きく下がった状況下でのパフォーマンスはいかに?「ひふみ投信」の上位構成銘柄が1年でどうなったか見てみた(2021年編)