設定から10年経ったeMAXIS バランス(8資産均等型)とeMAXISバランス(波乗り型)。波乗り型のトレンドフォロー戦略の効果を確認してみると・・
北村慶氏の「最もシンプルで賢い投資の結論」の中で、eMAXIS バランス(8資産均等型)に投資し続けた実績が大きく載っていました。
個人的に設定当初から投資を続けてましたから(途中でeMAXIS Slim バランス8資産均等型に切り替えた)、同じことしている人がいてうれしいという気持ちが強かったですね。
投資初心者に是非読んで欲しい「金融のプロが実はやっている最もシンプルで賢い投資の結論」 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資を始めて10年になりますが、当時から情報が古くて新しい本を出してくれないかなと思ったのが北村慶氏関連の本。「大人の投資入門」とか「ETFとは何か」とか「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」などです。...
このファンドは8資産均等型と同じ8つのカテゴリに、「国内株式、先進国株式、新興国株式および国内債券への投資にあたっては、トレンドフォロー戦略を活用し、機動的に資金を配分する」というものでした。
わたしは当時面白いかなと思いましてこのファンドにも一定金額積み立てていましたが、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)への移行とともに積立は停止しています。
設定から10年が経過したわけですが、果たしてトレンドフォロー戦略の効果はあったのか?
波乗り型は8資産均等型に負けていてトレンドフォロー戦略の効果は見られず
まず現状の資産規模を見ますと以下の通り。
eMAXIS バランス(8資産均等型) 385.7億
eMAXIS バランス(波乗り型) 43.7億
資産規模的に9倍近くの開きがあります。
やはりシンプルに均等型の方が人気があるということでしょうね。
では、実際のパフォーマンスはどうなのか?
国内外のREITや先進国債券などは12.5%固定で国内株式、先進国株式、新興国株式および国内債券を機動的に比率を変えているようですけど、トレンドフォロー戦略の効果はあるのか、過去1年で見ると以下の通り。

ピンクの波乗り型の方が過去1年では安定して均等型を上回っています。
これを見るとトレンドフォロー戦略当たってるのでは?と思うのですが、過去3年5年で見ると波乗り型は完敗。
とくにコロナショック後の回復は8資産均等型の方が圧倒しています。
では、設定来の過去10年でどうかというと以下の通り。

2015年頃から安定して8資産均等型に負けていました。
個人的に国内株式、先進国株式、新興国株式および国内債券への投資にあたっては、トレンドフォロー戦略を活用するというのは面白いと思いますし、戦略としてはありかなと考えます。
ただ、REITとかも一定比率あるので、基本的にこの10年どの資産も上昇した相場では下手にトレンドフォロー戦略で4つの資産の比率をいじるより、均等型の方がよかったんでしょう。
ともあれ資産規模の差はありますし、パフォーマンスも均等型の方がいいという状況を考えますと、さすがに三菱UFJ国際投信もeMAXIS Slimシリーズでは均等型1本に絞ったんでしょうね。


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