fc2ブログ

関東在住福岡人のまったり投資日記

関東在住の三十路福岡人が海外ETF、インデックスファンド等の投資について語ります
MENU
【スポンサーリンク】
Top Page > オススメ本 > 投資関連本 > 地球のために週1,2回代替肉を食べる?「ビル・ゲイツ 地球の未来のため僕が決断したこと」
投資関連本

地球のために週1,2回代替肉を食べる?「ビル・ゲイツ 地球の未来のため僕が決断したこと」

5196542_s.jpg

国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で最大の焦点だった石炭火力の利用に関する合意文書の表現は「段階的廃止」から「段階的削減」に最終局面で書き換えられるなど落としどころが微妙な感じになりました。

ボリビア代表は「2050年ネットゼロを強要するカーボン植民地主義を拒否する」とまで言っていて、グローバルな問題だけどグローバルで取り組むのはかなり難しいのでは?という気がします。

そんな中、ビル・ゲイツが温暖化について書いた「地球の未来のため僕が決断したこと」を読みました。

個人的に温暖化に関してはファクトフルネスとか21世紀の啓蒙とかでも書かれてることですので、否定する意見は違うかなと言うスタンスです。

「21世紀の啓蒙」は事実に基づいた希望の書 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

ファクトフルネスに関しては以前紹介しましたが、コロナによる緊急事態宣言が出たあたりから再び経済関連のジャンルの売上で1位になることも増えています。個人的にテレビだろうがネットだろうがおかしな情報も結構あるわけですから、この本が売れるのも納得です。...

スポンサーにガス会社がついてるからサッカースタジアムで暴れ回るグリーンピースとかは大嫌いなのですが、本の中に書かれてるのは技術とか炭素の排出の割合とか技術的で、非常にリアル技術が書かれています。

その辺が他の環境本と異なるのですが、ただ結局行き着く先は既存技術の欠点にぶち当たっていて、解決策がふわっと舌感じになってしまうんだなと。

スポンサードリンク

世界全体ではエネルギーによって提供されるものやサービスがもっともたくさん利用されてしかるべきである


単に何が何でもエネルギー使用量下げろ、石炭火力使うなの過激な環境段とは違って、「世界全体ではエネルギーによって提供されるものやサービスがもっともたくさん利用されてしかるべきである」というエネルギー使用量は増える想定の姿勢でしょう。

貧困問題や発展途上国を実際に見てきているので、グレタとはちょっとレベルが違いすぎます。

炭素使用量の年間510億トンを「電気(27%)」、「製造(31%)」、「ものを育てる(19%)」、「移動(16%)」、「冷やしたり温めたりする(7%)」と5つの分野に分けて最先端の研究の到達点をふまえながら、各領域で既存の炭素ゼロ技術の選択肢と可能性と限界を示している点は好感が持てました。

また、すぐエコだから太陽光と風力という話になりますが、電気効率が悪すぎる上に、地域の気候によっては更に低下したり稼働率が下がることもちゃんと指摘しているのは技術をちゃんと見てると思いました。

結局発電に関しては原子力とガスってことになるわけで、現実的な落としどころは原子力とガス、バイオマスの技術の改善と石油石炭火力などの老朽化施設の改善で排出量を徐々に減らしていくってことになるかなと。

HOW-TO-AVOID-A-CLIMATE-DISASTER.jpg

ただ、技術に関しては雇用面でも効果があるというのは根拠が弱いと思いましたし、政治政策への働きかけが1人1人にできることとして上げられてますけど、欧米ではコロナや移民の方がよっぽど問題という話になるんじゃないですかね?

政治的なことはむしろ炭素排出量の取引の仕組みの整備とか国際的な炭素税の方が重要だと思いました。

個人的にはアーリーステージのイノベーターが死の谷を切り抜けられるよう手助けするというのが非常に重要と思うので、エンジェル投資家の体制は整えられているアメリカのエンジェル投資家が、まずは日本や欧州と言った先進国のイノベーターに投資したり、国の枠を超えて協力できるようにする体制作りが重要ではないかと考えました。

一人一人にできることとして地球のために週1,2回代替肉を食べる?


12章で一人一人にできることとして消費者関連で電気自動車を買うとか上げられてたんですが、その中で誰でもできそうな感じで「植物由来のハンバーガーを食べてみる」ということで、週1,2回代替肉を食べることが上げられてました。乳製品も同様。

いわゆる牛のゲップで二酸化炭素な話なんですけど、そりゃハンバーガーならいいでしょうけど、ステーキとかで可能なんか?という印象はしましたし、脂とかさしの部分再現難しいんじゃないかと思うんですよね。

一応、生鮮食品の消費期限伸ばす研究とかも紹介されてましたし、ゲップを抑える餌の開発も進んでいるようが、わざわざ地球温暖化のために代替肉食べろは余計に反発を有無だけのような気がしますが(ちなみに大問題なのは肉の消費量が今後伸びる上にぶっちぎり消費量1位の中国)。

個人的にはファクトフルネスとかの姿勢の通り技術革新でなんとかなるんじゃないか?という思いが強いんですよね。わたしが子供の頃から騒がれてたオゾンはすっかり騒がれなくなり回復傾向ですし。

環境省_平成30年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書について検索

地球規模のオゾン全量は1980年代から1990年代前半にかけて大きく減少しました。その後減少傾向が緩和し、1990年代後半からはわずかな増加傾向がみられるものの、オゾン全量は1970年代と比べて現在も少ない状態が続いています。

加えてこの手の議論で仮に1.5度上がっても大丈夫なインフラなどの整備という話が出てこないのはどうなのかなと思うんですよね。

海面上昇と言っても2100年までに1m以上上昇というデータではないですし、干ばつとかも人口雨降らすとかいろいろとやりようがあるんじゃなかろうかと。オランダが海抜ゼロな国なんだからそういうところをモデルにすることも可能なはず。

最悪の事態も想定しつつ、かなり多方面か角度から切り込むことが重要なんじゃないですかね?

ともあれ個人がどう考えるかは自由であるものの、地球温暖化に関しての情報は提供されてますし、エネルギー関連の今後がどういう方向に行くかが書かれていて興味深い一冊でした。

スポンサードリンク
↓よろしければ応援・シェアお願いします↓
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へにほんブログ村 株ブログ 米国株へ
フォローする

更新情報を受け取る
follow us in feedly
関連記事

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:https://garboflash.blog.fc2.com/tb.php/2991-811df43f
該当の記事は見つかりませんでした。