ARKKやMTUMなど法令上国内では売買できないETFがなぜCFDで取引できるのかサクソバンク証券に確認してみた
サクソバンク証券で法令上国内では売買できないETFが買えなくなった件に関して4件ほど質問して先週回答がありましたが、回答内容に不満はあるもののこれ以上質問してもなと思っていました。
サクソバンク証券で法令上国内では売買できないETF(ARK社のETFやMTUM、VIGIなど)に関して買い付けできなくなったわけですが、唐突な発表が行われた後、今後数年先のスパンでどうなるのかがぼんやりしているのでいくつか質問をしていました。...
どうせ回答まで1週間かかるんだからダメ元で質問してみたのですが、2日目の朝には回答返ってきたんですね。
そもそもわたしがCFDをあまり理解できてないのもあるのですが、回答としては「銘柄名は同じですが、商品として全く異なるもの」の扱いだそうです。
銘柄名は同じですが、商品として全く異なるもの
サクソバンク証券からの回答は以下の通りでした。
現物の株式等は注文を取引所へ取り次いでいる扱いなので、国内から米国上場のETFを買おうとすると銘柄は金融庁の許可が必要ってことなのかなと。銘柄名は同じですが、商品として全く異なるものです。
CFDは「店頭デリバティブ」、つまり相対取引(OTC)です。
お客様はサクソバンク証券相手に取引をする商品です。弊社がマーケットメーカーとなって、お客様向けに価格を提示し、約定も弊社が相手方となって行います。
これは、デリバティブとしての法令で厳重に規制されています。
一方、現物の株式等は取引所取引であって、弊社はお客様の注文を取引所へ取り次いでいるにすぎません。
ここで、取引所と行う株と現金の交換業務が2営業後なら、たとえばお客様が株を売却した場合も、お客様が株を渡して現金を受け取るのが少なくとも2営業日後になります。
それを待たずに新しい株を購入させた場合、現金がないのに株を買わせたのと同じことになります。万一、現金がないのに株だけ渡してしまうと、それは「信用の供与」となり、「制度信用取引」として別に規定される取引になってしまいます。
CFD口座の資金は「証拠金」として扱われ、現株は「預り金」と呼ばれます。
これらを混ぜると違反になるので、口座ごと分ける必要が出てくるわけです。
米国株の個別銘柄と違ってETFの場合、金融庁通ってネット証券大手ほぼ横並びで購入可能になっているのを見ると、なんとなく今回の法令上の影響で買えなくなったことも説明つくかなと。
一方で、CFOの場合はサクソバンク証券がマーケットメーカーになってるからこそ買えるってことなんでしょうね。
ただ、その割にこれまで買えてたETFがCFDで取引可能リストに載ってないものはなんなんだという気もしますが。
サクソバンク証券に口座を作った当初なんでこんなに口座が分かれてるんだと不思議でしたが(間違って外国株一般口座以外に入金したりした)、そういうことだったのかと。
まぁ、SBI証券の場合、CFDは口座開設しないと全く扱わないのでこれまでわたしが知らなかったのもあるのでしょうけど。
入金も口座に入れたら日本円でそのまま外国株やETF買えますからね。
かなり長文な回答でしたから多分同じような質問あったんじゃないかという気がします。
とはいえまさかこの説明の中にも金融庁的にNGな内容が入ってたら流石にないとは思いますが、源泉徴収や個人情報流出の件があるだけにどうなのか・・
ともあれわたしはこの説明を読んじゃうとCFDで投資をする気は起きないので、強制売却の連絡が来るか再びサクソバンク証券でのみ購入可能になる日が来るまでは放置する予定です。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- ヨーロッパのETFを検索できる「justETF」を使ってみた
- 2021冬のボーナス枠の投資は、株式50%、債券40%、REIT10%の比率で行うことに決めました
- ARKKやMTUMなど法令上国内では売買できないETFがなぜCFDで取引できるのかサクソバンク証券に確認してみた
- サクソバンク証券でREETが買えなくなったので、米国REIT ETF(RWRとIYR)の代替を考えてみる
- 【悲報】サクソバンク証券から現在保有されている制限銘柄(MTUM、ARKKなど)について「一定の期間後にはサービスを終了せざるを得ない可能性もございます」と回答が来た