「銀行を淘汰する破壊的企業」で今後の動向が気になったのはAmazon、ストライプ、ロビンフッド、福岡銀行
テクノロジー系の本をたまに読むようにしていて、山本康正氏の本はわかりやすいので定期的に読んでます。
「次のテクノロジーで世界はどう変わるのか」に載っていたGAFAM+BATHの業態比較 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資手法的にハイテク関連に投資をしてませんが、ハイテク関連の最新のテクノロジーに関しては興味があって動向を追っています。ピーター・ディアマンディスの「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」を読んだのもその一環ですね。...
ロビンフッドとかも紹介されてるので個人的に銀行だけでなく証券会社も破壊されるって感じはありました。
あとはテクノロジー系企業の内情や技術的なものはわかりやすいのですが、日本だと金融庁の認可次第のところがあり、最初の予測的な部分は外れる可能性も結構あるかと思いますね。
個人的に銀行を淘汰する破壊的企業として挙げられている中で印象に残ったのは、Amazon、ストライプ、ロビンフッドでしょうか。
Amazonの金融関連の動向
銀行を淘汰する破壊的企業ということで、GAFAの金融関連の動向が挙げられてるのですが、Amazon以外はあまりピンとくるものがなかったんですよね。
で、そんなAmazonの動向や予測をまとめると以下の通り。
- 保険サービスでとくに医療保険に注目していて、データに基づいた料金プランとしてリストバンドの「Amazon Halo」がアメリカでは発売されている。
- 家電などの保険も安価でありながら充実した保険を提供していく可能性がある。
- アマゾンバンクを設立して、購買データや資産データを紐づけてレコメンデーションのアルゴリズムを作り上げると予測している。
- Amazonが銀行を設立するのは顧客ファーストの観点から。
- スマートフォンで銀行業務が完結する未来を予測しているはずだから、再びスマホやその次に普及する機器の開発に挑んでくる可能性がある。
銀行に関しては以前から言われてますが、24時間出勤できてとなると映像コンテンツ、買い物抑えてるAmazonは強く、作ればかなりの需要があるのじゃないかと。
保険に関しては医療制度の違いがありますけど、アメリカだと需要があるでしょうし。
金融業に関する取り組みはアンテナ張っておいて損はないかと。
時代に合ってるストライプとロビンフッド
個人的にAmazon以外で印象に残ったのはストライプとロビンフッド。
ペイパルと比較して何が違うんだと考えていたストライプですが、詳細を知ると電子決済のハードルを下げています。
しかもそれが利用者、事業者の両方ですからそりゃライバルのペイパルの創業者であるイーロン・マスクやピーター・ティールが出資するのもわかるなと。
一方、ロビンフッドに関しては投資へのハードルが下がってかなり危険性はあるものの、金融サービスをゲーミフィケーションするっていうのは確かに面白い発想ではあるかと思いました。
特に利便性という面ですよね。
サクソバンク証券の日本の法令上買えない銘柄がありましたとかそういうのを経験して、もう先進国の投資先を自由に買える環境っていうのできないかなと考えるようになっています。
その場合に必要な発想ってロビンフッドあたりの方がもっててて、日本の場合金融庁だけでなくネット証券大手も残念だなと思うんですよね。
福岡銀行の「みんなの銀行」
国内の金融機関の動向や今後銀行員はどういったキャリアを積むべきかというところまで書かれた本ですけど、気になったのは福岡銀行の「みんなの銀行」に関してですね。
帰省した時に福岡空港で広告見ましたし。
スマホで金融サービスが完結するそうですが、個人的にはそれができるなら24時間送金とかの体制も整えてほしいなと思いますし、そういう方向に舵を切ってくっていう必要があるかと。
一応地方では大きめの金融機関ですが、福岡市がブロックチェーン活用に積極的な地の利もありますから、それを活かして先進的な技術の取り組みを進めてほしいなと。
ともあれ銀行関連が今後どうなっていくかを知るうえで読んでおいて損はない本だと思います。


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