金ETF以外では、下半期にARK社のETFの資金流出が目立つ。2021年の米国上場ETFの動向
2020年はなんだかんだで株式、債券、金が上昇という年でしたが、2021年は後半にかけてインフレが騒がれる年で、グロース株も一時期より勢いないという印象がありました。
では、それ以外でなにかアメリカ市場で兆候はないのか?
兆候を見るのに指標になるのではないかということで、半期に一度世界最大の株式市場であるアメリカのETFの資金の流れを見てます。
2021年上半期の米国市場のETFの動向を見ると、新興国株やバリュー株への流入が目立つ一方、ARKKも堅調 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
2021年の上半期はバリュー株が久々に巻き返したという印象がありましたが、6月頃からグロース株への回帰も起きてないかという状況でした。...
では、半年経過して株式も適温上昇だった中2021年はどうなったのか?
2021年米国籍ETF資金流入トップ10
まずは2021年の米国籍ETF資金流入トップ10を見てみましょう。

流入のトップはVOOで2番手VTIとバンガードのワンツー。S&P500のETFが強いいつも通りの結果に。
NASDAQ100のQQQも手堅い感じ。
一方で、BSV、BNDとバンガードの債券も結構流入しているのが見てとれます。
上半期は新興国ETFがランクインしていましたが消えて米国外先進国株が上がってきているのも特徴的です。
2021年米国籍ETF資金流出トップ10
一方、流出しているETFは2021年どうなっているのか?

短期債は流入の方にもランクインしていますが、カテゴリはわかりやすく金、適格社債、ハイイールド債、低ボラティリティが目立ちます。
それにしても金上がるぞ上がるぞ言ってる人があれだけいて資金流出してるんだという印象。
加えてエネルギーセクターが2021年好調だったにも関わらず、原油先物ETFのUSOは流出となりました。
韓国株も結構流出しています。
2021年下半期の流出入トップ10 流出が目立つARK社のETF
年間で見てみましたが、では2021年下半期でどうだったかというと。

流入はさほど面子が変わらないという感じで、QQQが年間よりも順位が1つ上なのが特徴といっていいでしょう。
一方流出ですが金がトップ以外で目に行くのはARK社のETFでしょう。
なんと3本(ARKK、ARKG、ARKW)ランクイン。
ARK社のETFの空売りかけてる投資家もいるようですし、年末にかけてS&P500やQQQは上がってるのにARKKとか全く上昇しておらず逆相関みたいになってますし。

いつの間にか100ドル切ってますが、日本で購入可能だったサクソバンク証券がはしごを外してきたので追加購入できない環境ということで、1年前わたしに間違って送られてきた配当履歴のARKKホルダーの方はどう判断するだろと思います。
ともあれ生活必需品セクターが12月急上昇していたりと相場の空気変わりつつないか?と思われる事象がちらほらみられますので、この傾向が3か月半年でどう変わるか注視したいと思います。


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