インフレと長期的視野が印象に残った敗者のゲーム[原著第8版]
チャールズ・エリスの敗者のゲームは投資を始める上でオススメできる一冊だと思うのですが、最初に読んだのはブログを始める前な上になんと10年前!
この度第8版が出て改版されたということで、流石に内容が変わっただろうから読んでみようかなと思い購入しました。
読書記録見てもチャールズ・エリスの本ってマルキールとの共著投資の大原則以外読んでないようです。
つみたてNISA、iDeCoで参考になるKISSポートフォリオの9つのルールとは?投資の大原則第2版を読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ブログを始めて4年ですが、投資はもうすぐ7年が経過しようとしています。ブログを始めるまでの数年の間も投資関連の本を図書館で借りたり、購入したりして読んでいました。当然当時の情報はインデックスファンドのコストなんか比べものにならないレベルになっていて古くなっています。...
個人的に印象に残った点をまとめてみました。
インフレへの警戒感と長期的視野が印象に残った
個人的にここまで株式変調だったっけ?という10年前のかすかな記憶と比較しての印象を持ちました。
ただ、書いてあることはもっともで、とくにインフレへの警戒感と長期的視野が印象に残りました。
インフレに関しては直近では問題になってないが、1970年代のようなインフレが発生する可能性を論じてるのはもっともかと。
その中で、債券の比率に関しては高めすぎない考えが強いなと思いました。
加えて長期的視野の重要性は印象に残りました。
試算設計プランが長期で、子や孫を通して100年以上運用するというところまで話が及んでましたね。
1日の市場の動きや1ヵ月あるいは1年の市場の動きから目を離すことを説き、10年とか20年、一番長くて25年の市場の動きを俯瞰するというのはその通りかなと。
個人的にも10年スパンという視野は運用開始から10年過ぎたので重視したいなと思いました。
投資の4原則
過去20年市場の9割が投資ファンドの資金でそのファンドが凌ぎを削って株価を上下させているため短期的な市場の動きは読めず短期的には勝てないと言うことを軸に、リターンが市場の成長に近づくインデックスを長期運用することが最適であることを論じています。
その中で投資の4原則として上げられてた事項は万人に共通することですので、共有したいと思います。
- 投資の最大の課題は、株式・債券・不動産などへの長期的な資産配分の決定である。
- 長期的な資産配分の決定に際して考慮すべき点は、将来何にその資金を使うのか、いつ資金がひつようになるか、決めた通りに守り抜けるかという点である。
- 資産を種類ごとに幅広く分散する。暴落は突然起きる。
- 決めたことを一貫して忍耐強く実行する。上昇相場は相場の最悪期に起こる。一喜一憂したときの損失は大きい。「方針をきちんと立てて、方針通りに行動すること」。だからこそ資産配分の決定が重要である。
とくに忍耐強く、一貫するって重要だと思うんですね。
個人的にこれまで経験した中で一番長かったと思われる、2015年後半から2016年11月のアメリカ大統領選挙まで続いた冴えない相場より長い期間冴えないことは今後起こり得るでしょう。
それでも10年、20年スパンを持ってるとまた考えも違ってくるので、長期的視野というのはほんと重要だと読んでいて感じました。
資産運用の基本を思い出す上でもオススメできる一冊だと思います。


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