年明けからの米国上場ETFの流出入を見ると債券ETFとQQQの流出が目立つが、TQQQは資金が流入している
ウクライナ情勢が緊迫化しています。
金利が重要なトピックになっていたのですが、それも吹き飛びそうな気配になってきていますね。
間違いなく明日からの今週の相場は荒れる可能性が高そうですし、それなりに覚悟をしておかないといけないでしょう。
結果的に相場にそこまで影響を与えなかった、クリミアに信仰した6、7年前にもっと強く制裁しておいた方がよかったのかもしれません。
本当は中国除いて圧力をかけるくらいしないといけないのでしょうが、ドイツはメルケルの後の政権に緑の党が入って醜態さらしているわけで。
環境とか平和を叫ぶ人ってニュースだけ見てたらさも立派・正義に思えてきますが、冷静になって外から見るとそういう商売をやってるようにしかみえないのはいろいろと一般人にもよくないように思われるのはわたしだけでしょうか。
さて、年明けから相場は波乱含みですが、先週時点で年初からの米国上場ETFの流出入を見てると去年の空気一変だなと。
2022年2/10時点米国籍ETF資金流入トップ10
まずは現時点での2022年の米国籍ETF資金流入トップ10を見てみましょう。

株価は下がったもののVOOとIVVのS&P500のトップ2は変わらずという感じ。
一方、VTIも資金は流入しているものの、VTVが3番手まで浮上しています。
バリュー株がここまで人気の年は直近ではなかった気がしますね。
それ以外ですと金融セクターは好調だけど、原油価格の上昇は続いてるのにエネルギーセクターは流入の上位に来てないのと、TOKやIEFAなど米国外に投資するETFが上位に来ているのは特徴かなという印象です。
それにしてもNASDAQは不調なのですがTQQQここまで人気があるとは。
レバナス人気はアメリカでもあるようです。
2022年2/10時点米国籍ETF資金流出トップ10
一方、流出はというとSPY、QQQ、IWMの株式ETFワンツースリーですがそれ以外は債券ETFが目立ちます。

債券はJNK、HYGのハイイールド債だけでなく、TIPやBSVといった短期債や物価連動債のETFも売られてるのは株式が冴えない状況で流出しているのはちょっとこれまでと空気が違ってないかという気がしますね。
また、ハイイールド債だけでなく適格社債のLQDも流出していますが、とくにギリギリ適格社債の格付の企業には以前からちょっと怖さを感じてるので、その懸念があたらないといいのですが。
バンガードのVTVにあれだけ資金が流入しているのに、iシェアーズのバリューファクターETFのVLUEは流出しているのは不思議です。
ともあれ2年ぶりに不安定な相場の春が来そうな感じですので、3月に配当再投資を行う予定ですが、投資対象は慎重に検討したいと思います。


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