日本株やる人にはオススメできる、オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資
個人的にいいなと思う記事やブログはtwittterでリツィートとかしてるんですけど、当然好き嫌いは現れます。
前はよかったが、なんか書いてる人変わってきてないか?と思う人もいたりするので、割と紹介する記事とかは傾向が変わってってると思います。
そんな中、個人的にいいなと思ってるブログの一つに「配当再投資で資産形成」の長期株式投資さんがいて、記事の更新を楽しみにしています。
2004年より株式投資を始める。
2010年にジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」と出会い、日本株での配当再投資を投資戦略とする。
そんな長期株式投資さんが本を出されたそうですので購入して読んでみました。
長期株式投資 KADOKAWA 2022年02月02日頃
個人的に個別株投資は当面の目標資産貯めるまでやらない方向かなと考えてはいるのですけど、本に書いてある内容は日本株投資をやる人にはススメられる内容が多いかなと感じました。
個人的に印象に残った点をピックアップすると以下の2点ですね。
長期投資に適した銘柄を見抜く12箇条と仕組み作りの8つの掟
個人的にこれを守ってればそこまで個別株で失敗しないだろと思うのはまず第3章の長期投資に適した銘柄を見抜く12箇条の箇所。
内容をまとめると以下のようになります。
- 配当が安定している銘柄を選択する。
- 連続増配している銘柄は安定配当の代表格
- EPSの安定している銘柄を選択
- PERは過去4年平均の利益で算出するという視点を持つ。
- バリュートラップを意識しつつPERを確認
- 業績が安定していれば、投資判断の難易度を下げてくれることを知っておく。
- 自社株買いを行う企業は株主還元に積極的であることを知っておく。
- 儲かるセクター(ヘルスケア、トイレタリー、エネルギー)が存在していることを知っておく。
- 業界トップ企業、あるいはオンリーワン企業への投資を検討する。
- 安全域を確保して投資をしよう。
個人的に米国株にも通じる内容かと思いますね。
その中でも、安全域を確保してというのはサイコロジー・オブ・マネーでも取り上げられてましたし、今の荒れ気味な相場だからこそ意識したいですね。
加えて4章の否応なく投資を継続できる「仕組み化する」8つの掟も印象に残りました。
仕組みで上がっていたものとして配当金の記録をつけて資産形成の進捗を見える化することを上げていますが、個人的にこれは全体の資産額とかポートフォリオの各資産(国債とかも含む)をつけ続けると、これだけ増えたと数年~5年経ったときに実感できるのでやった方がいいと思います。
アプリで管理できた方が楽ですが、記録つけてたら割となんか下がってる資産とかも気づきやすいというメリットもあるかと思いますし、こういう事件が世界で起きてるときこうだったという傾向も把握しやすいです。
それと自分の年齢と同じ%の現金を確保するというのは意外でした。
わたしの場合、一定金額貯まった後はリスク資産に全振りするようになりつつあるので、これは多少意識はしたいなと思いました。
ともあれアベノミクス相場に乗れたからこそこれだけ増えたといわれればそれまでですが、失敗しない投資という意味では傾聴に値することが多く書かれてる一冊です。
暴落を「数値化」する
年明けから株価が下がっていますが、その中で5章の暴落を「数値化」して、ピンチをチャンスに変える技術は今の時期にぴったりだと思いますね。
とくに大企業の株価がコロナショックの前後でどうなったかのかや、日経の1日の下落率ランキング20、暴落時の下落率と下落期間というのはいま覚えておけば、やがてトンネルを抜けたときに春が来るかなと。
その意味で、「3年程度は下落し続ける可能性を念頭に置く」というのは長期投資を考えるならば必須でしょう。
そして、5章で想像を絶する暴落がおきても、歴史上PBR0.8が下限であったので、この数値を日経平均から算出することが書かれてました。
これは割と底を考える上でいい指標だと思うので、日経新聞あたりで株価の下落が一面に来たときなんかは算出して投資を継続するのに役立つと思いました。
わたしとは投資手法が異なりますが、日本株やる人にはオススメできる一冊だと思います。
長期株式投資 KADOKAWA 2022年02月02日頃


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