佐々木俊尚著:現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全
ウクライナで戦争が起きた状況でtwitterなんかを見てますと、21世紀になっても大本営発表みたいな情報が出てきた一方、人工衛星とか市街地の映像から状況が見えたりと情報に関して考えさせられます。
ただ、情報を早く知る上で、現時点の情報を反映していないニュースや新聞記事も目立ちますし、コラム関連なんかは執筆締め切りの問題でタイミングずれすぎていることも散見されます。
スポーツのニュースなんかも日本時間の深夜~早朝でそれが夕方や夜報道されていても、youtubeやtwitterあたり探せばインタビューの動画が上がってるので鮮度が低くなっちゃってますし。
というわけで割と情報集めて実際に確認して、判断するという意味で昔よりも大変な時代になったかと思います。
なのでニュースなどの読み方なども重要になると思うので、そのヒントがありそうな「現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全」を読みました。
著者の佐々木氏は病気で毎日新聞退社したりしますが、テレビに出てくるような極左の論客と違って割とフラットな意見を述べていて、個人的にはこういう人こそリベラルと呼ぶんじゃないかと考えます。
個人的に印象に残った点をまとめますと以下の2点でしょうか。
情報収集のためのネットとSNSの活用の仕方
個人的に記事などを幅広く読んでどうやってコラムとか出演する番組で意見を述べてるのかが興味深かったです。
ジャーナリスト・作家という職業柄もあって「プッシュ情報」と「プル情報」にわけて説明しているのは納得がいきました。
また、書くのが仕事の意味で、feedlyなどを活用してカテゴリに分けて、時間がないときは優先度高い順に読むというのはなるほどなと。
個人的にfeedly使ってますが、雑誌もタイトルだけ読んでこれあかんやつやという感じで読むか読まないの判断しているのですけど、これはマネしたいなと思いました。
加えてブログを書いてる人間として、リンク先が数年経って消えたということもあるので、ポケットなど記事を保存する仕組みとかも参考になりましたね。
うまく活用して整理するという思考がわかる一冊だと思います。
ちなみにメディアは公平ではないということで、その例でロシアの日本語サイトがプロパガンダとして上がってましたけど、妙にロシアの代弁みたいな意見を言う日本人がテレビに出てくるのは、情報源がその周囲なのかなと思いました。
集中力がないので散漫力を活用する
個人的に年々集中力がなく散漫になりつつあるので、その対策が上げられてて興味深かったです。
集中力がないので散漫力を活用するということで、集中しなくてもタスクを終わらせるという思考はなるほどなと思いました。
「無意識の領域のコビトさんたち」が働く領域まで行ける状態になるかはわたしには無理かもしれませんけど、1月末からの2週間くらいパンクしかかるレベルでタスクが降ってきたので、この意識は持ちたいなと。
もちろん周囲を使うとかも必要なのでしょうけど、自分がやらなきゃいけないこと多数という状況でどうするかの参考にしたいと思います。
もちろん佐々木氏だからこそできてたり、佐々木氏がやってる方法なので合う合わないがあるかもしれませんが、情報収集の面など参考になる点がある一冊だと思います。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- AI監獄ウイグルを読むと、ウイグルは米中テック企業が作った「最悪の実験場」のように思える
- 2022年上半期に読んだ本の中で、夏休みにオススメしたい13冊を紹介
- 佐々木俊尚著:現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全
- 中国がはまった大国は小国に勝てない戦略のパラドックスとは?「ラストエンペラー習近平」
- 2021年下半期に読んだ本の中で、年末年始にオススメしたい13冊を紹介