米国株は回復傾向だが、新興国はむしろ下がってる?海外ETFのレラティブ・ストレングス改め移動平均投資確認2022年3月度編
移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものが得られる投資法であるレラティブ・ストレングス。
それを主要な海外ETFの値動きに適用して確認し、移動平均線を見ながら相場の転換点(BUYシグナル→SELLシグナル、SELLシグナル→BUYシグナル)が近いかを確認するのに役立てるというのがこのシリーズの主な目的です。
概要と検証記事
レラティブ・ストレングスってナンだ!?レラティブ・ステトレングスその2~検証編~
レラティブ・ステトレングスその3~調査結果の記録~
前回の結果は以下の通りです。3,6,12ヶ月リターン計算方法
①3ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から3ヶ月前の月末価格 - 1
②6ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から6ヶ月前の月末価格 - 1
③12ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から12ヶ月前の月末価格 - 1
④3,6,12ヶ月リターンの平均 = (①+②+③)÷3
⑤12か月移動平均 = 12か月分の合計÷12
⑥3,6,12ヶ月リターンの平均がプラス 且つ 市場価格が12カ月移動平均を上回った場合BUY、それ以外はSELL。
とうとうVIGやIYRも崩れる。海外ETFのレラティブ・ストレングス改め移動平均投資確認2022年2月度編 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものが得られる投資法であるレラティブ・ストレングス。それを主要な海外ETFの値動きに適用して確認し、移動平均線を見ながら相場の転換点(BUYシグナル→SELLシグナル、SELLシグナル→BUYシグナル)が近いかを確認するのに役立てるというのがこのシリーズの主な目的です。...
債券のETF
- TLT(長期債) SELL
LQD(投資適格社債) SELL
BND(米国債券) SELL
JNK(ジャンク債) SELL
BLV(米国長期債券) SELL
VCLT(米国長期社債) SELL
EDV(超長期米国債) SELL
REITのETF
- IFGL(米国除くREIT) SELL
IYR(米国REIT) BUY→SELL→BUY
セクターETF
- KXI(世界生活必需品) BUY
IXC(世界エネルギー) BUY
IXJ(世界ヘルスケア) BUY→SELL→BUY
VDC(米国生活必需品セクター) BUY
VHT(米国ヘルスケア・セクター) SELL→BUY
高配当系ETF
- HDV(高配当) BUY
VYM(高配当) BUY
VIG(連続増配) BUY→SELL→BUY
小型株とVTと米国外ETF
- VT(全世界株式) SELL
VSS(米国除く小型株) SELL
VB(米国小型株) SELL
VBR(米国スモールキャップ・バリュー) SELL→BUY
VBK(米国スモールキャップ・グロース) SELL
VXUS(トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)) SELL
VGK(ヨーロッパ) SELL
VWO(エマージング・マーケッツ) SELL
VIGやVHT、IYRがBUYに復活しました。
VHTだけでなくIXJもBUYに復活していて、ヘルスケアセクターはかなり上がってる印象です。
ただ、米国株でも小型株はあまり復調しきれてない。
BNDなどの価格が下がってるのを見ますと、やはり2018年のデジャブを見ているような気がしてなりません。
一方、気になる傾向がもう一つ見受けられていて、2月末と3月末で比較して、欧州株のVGKや新興国株のVWO3月末の方が下がってるんですよね。
とくに新興国株の下がり幅が大きいんですよね。
上海がロックダウンになってるのとかの影響もあるかと思いますが、中国の景気大丈夫という意見は指標とか見ても確かになぁと思うところがあります。
昨年「バブルの経済理論」という本を読んだのですが、中国のバブルに関する考察が書かれていました。
「独裁国家の方が民主主義国家よりも金融危機が頻繁に起きてないデータはあるが、資産バブルを制御できるかは共産主義国家ならではの実験である。」とか「本来であれば先進国の技術へのキャッチアップ段階にあるため、生産性の伸び率は比較的高い数字のはずで、市場改革は不徹底に終わって生産性の停滞が始まっていて限界を示すものといえるかもしれない。」という結構辛辣に書かれてたのですが、一理ある記載だったんですよね。
日本ですらゼロコロナ無理だとという考えが、一部の極端なワイドショーコメンテーター以外は広がってるような印象ですけど、10億以上いる国且つ1000万以上の年でロックダウンとなると、これが3ヶ月後、半年後となったときにどうなるのか怖さがあるように思えてなりません。


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