「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」のFIREを目指す理由は共感できる
FIRE関連の本はそれなりに読んでいるのですが、日本の本だとやや胡散臭い本の比率も高い印象。
ですのである程度はFIREの本場アメリカの本を読む必要があるかなと考えています。
そんな中、Amazonのレビューでも評価の高かった「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」を読みました。
著者のスコット・リーケンズは映像・ビデオ制作者で、略歴に起業家、作家とも書かれてますが、本業は映像制作の仕事。
過度の浪費を続けていたスコット一家が収入の半分を貯金するようになるまで、また海辺の贅沢な暮らしから一転、国中を周り、新しい生活の場を探すようになるまでの旅路をまとめた一冊になります。
ドキュメンタリーも作られてるようですが、どこかで公開されてるかもしれません。
個人的に印象に残ったのはFIREを目指すようになった理由ですね。
FIREを目指す理由は共感できる
男性側の話を中心に書かれていて途中に女性側の気持ちが挿入されている感じですが、夫婦間で納得してFIREを目指す方向でストーリーが失敗談含めて書かれています。
FIREを目指す理由に関しては、会社経営のゴタゴタでたたんだり、育児などもあって、家を買うかの問題から「仕事して食べて寝る」状態になったのが大きく、そんな中、偶然聞いたPod CastのFIREの話題からFIREを目指すようになっていきます。
それ以外にも合宿やらSNSやらのつながりで家庭環境や年収など十人十色の理由があるものの、本の中に出てくる人たちが「ほんとにこのまま仕事の人生でいいのか?」と問いたくなる人が多いというのはそうだよなぁと。
年明けから散発的に3日から1週間の繁忙期が来ていたのですが、ほんと忙しくなると何もやる気が起きなくなってきますし、この仕事なんなんだ?となってきます。
最近は会社で働きがいとかのための施策っぽいものもやってるようなのですが(去年からなのでコロナで病んでる人が多いのか?)、仕事が好きとか社会貢献大事な人もそれなりにいるでしょうけど、究極は金って人多数だと思うんですよね。
とくに何かあったときの幹部社員の深夜メールとか見てるとこの人たちの家庭が崩壊してないのが不思議でしょうがないのですけどね。
で、仕事=金って人にとって金があったらもっと自分のための時間に使いたいとか、家族に使いたいっていう方向に行くのは割と自然だと考えます。ましてや終身雇用の保障もなく45歳とか50歳で切られる可能性がある。
ですのでFIREとかセミリタイア的な生き方も割と若い層で広がって、そういう人たちの集まりが頻繁にアメリカであるので必然じゃないかなと読んでいて思いました。
年間貯蓄率50~70%であと10年働く
ちなみにこの夫婦は1ドル100円としても 収入が約14万ドルなので1400万くらい。
アメリカは物価高く、不動産価格が高いことが問題すらなってる西海岸に済んでたのを差し引いても高スペックです。とくに嫁は産休的なもので業務量が少なくて済むのかよくわかりませんが、コロナ前でリモートワークでなりたってるレベルでハイスペックなんじゃなかろうか?と思えましたが。
それから元から年間貯蓄率16%くらいだけど、支出が多くて退職まで35年くらいかかるというのが、貯蓄率58%まで引き上げて退職まで11年くらいまで短縮しています。
それだけ稼げる人ということでゼロからスタートの人とかは留意が必要でしょうけど、ゴリゴリの節約で目指す人ならば「年間貯蓄率50~70%であと10年働く」というのは現実的な1つのラインとなるかもしれません。
ある程度消費しない人ならば一定年収で貯蓄率10年維持とかできるかもしれませんが、年齢がいってない、資産が少ない場合は副業なり本業で年収を増やす努力は必須かなとも思えました。
ともあれFIREを目指す夫婦のドキュメンタリー風な記録はなかなか面白いなと思わせるものがありました。


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