iシェアーズ MSCI ロシアETF(ERUS)の現在の基準価格は0.07ドル
ロシア関連の投資信託やETFの取引が停止されて1ヶ月経過しました。
2月頃はロシアとウクライナの比率が新興国株式よりも比率の高い新興国債券が大きく下がっていましたが、多少は落ち着いてきたかと思います。
新興国株式に関しては上海のロックダウンとかの影響もありますし。
新興国債券関連のパフォーマンスがよろしくないので状況を確認したら、ロシアとウクライナで8%占めてた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
資産の集計を2/27に行ったのですが、そのときは株式は横倍だけど債券が下がっていて、とくに新興国債券の減り方が大きいという状況でした。株式は踏みとどまったが、債券が新興国中心に足を引っ張る状況。...

高値安値のレンジの下限が0.06なのでもっと下があったのかと思うのですが、3/4には取引停止されていてそのときはこんな価格じゃなかったはず。
というわけで他のサイトとかで調べてみました。
ヤフーファイナンスなどでは取引停止時の価格(8.06)が表示されている
0.07ドルって?と思って他のサイトを調べてみましたが、ヤフーファイナンスは3/3取引終了後の8.06ドルになってます。

チャートを他サイトで調べると下に張り付いてますが、この価格も8.06ドル(0ドルならマイナス100%とかになるはずだがなってない)。

こうなってくるとiシェアーズのサイトの表示は不思議に思えてきます。
一応以下のように基準価格の算出止めたのでこの表示になってるのかもしれませんが・・
だったらゼロでいいのに0.07ってなんだ?と思うのですが。NYSEアーカ取引所は、米国東部時間2022年3月4日午前4時より同取引所における当ファンドの取引を停止する旨の発表を行いました。取引停止により、ETFの終値、基準価格の乖離率の算出を停止しています。
ちなみにページを細かく見てたらパフォーマンス推移の画面が出てきて、市場価格と基準価格の推移が出てきて、市場価格は8.06でストップの状態でした。

基準価格は3/2に0.93ドル、3/3に0.11ドル、3/4に0.06ドル、3/5以降0.07ドルで推移。
この乖離っぷりと基準価格見ると、仮にいつか再開した場合にどういうことになるか気になるところです。
そもそもロシア市場がどうなってるのかすら不透明ですが・・
ちなみに保有銘柄の状況は以下の通り。欧州サッカーのスポンサーなどで有名なガスプロムはまだ組入れられている模様。

93%占めている「BLK CSH FND TREASURY SL AGENCY」は高水準のインカムゲインと流動性および元本の確保を目指すファンドで、総資産の99.5%以上を現金、米国の短中期国債とその他の直接債務、およびそれらを担保とする取引に投資している模様。
もはやほぼ株式のファンドですらない状況を見ますと、仮に数年内に停戦とかになってもその後どうなるの?というのは制裁を科している側も想像がつかないのかもしれません。
にしても長期的に見たときにロシアがいい方向に転ぶとは思えないですし、クリミアでウクライナから反撃喰らって押し返された場合にロシア側がなにするかわからないのは別の意味で恐怖があるかなと思う今日この頃です。


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