楽天VTこと楽天・全世界株式インデックス・ファンド、ポートフォリオにVTIとVXUSを追加してしまう
楽天投信投資顧問からプレリリースが出ていたのですが、楽天・全世界株式インデックス・ファンドのポートフォリオが変わるようです。
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」 投資対象銘柄(組入れETF)の追加について
既存のVTのポートフォリオに全米株式のVTIと米国外株式のVXUSを加えるようです。さて、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」(以下、「当ファンド」)は全世界の株式市場の動きをとらえることを目指して、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行っておりますが、この度、この運用目標の達成ならびに運用パフォーマンスの更なる改善を目的に、実質的に投資する上場投資信託証券(ETF)として、これまで主要投資対象としていた「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(ティッカー:VT)に加え、新たに「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(ティッカー:VTI)および「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF」(ティッ
カー:VXUS)を追加します。
これにより、これまで以上に効率的な運用が実現できるだけでなく、これら追加銘柄の当ファンドの純資産に占める比率が今後相当程度に拡大してゆくことで、中長期的に「実質的に負担いただく運用管理費用*」の引き下げも期待できますことをご報告申し上げます。
VTが0.07%までコストが下がってきたのですが、VTIは0.03%で、VXUSは0.07%ですからコスト面を考えると安くはなるんでしょうけど、VTも残してるのは管理面でどうなのか?という気がします。
そもそも楽天バンガードの信託報酬がSBI・VやeMAXIS Slimより高いのは運用管理費用が高いから
そもそもこういうことを楽天バンガードがやる必要になったのは、SBI・VやeMAXIS Slimより高いのは運用管理費用が高いからなんですよね。
実際全世界株の信託報酬はモーニングスターの表示だと以下の通り。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま全世界株式) 0.11%
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBI・V・全世界株式) 0.13%
eMAXIS Slim全世界株式 0.11%
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.20%
SBIの2本の内、SBI・V・全世界株式がVT単体に対して、雪だるま全世界株式の方は米国株、米国外先進国株、新興国株の3本のETFに投資している分コストが安くなってるので、楽天・全世界株式もこれと同じことをしてコストを下げようということなんでしょう。
ただし、既存のVT部分が残った状態ではコスト減も限定的で、最安の雪だるまやeMAXIS Slimとの差は余り縮まらないように思われますが。
コスト差は一応縮まるのですが、同じ投資手法でETFに投資するSBIのファンド2つの運用管理費用は0.0638%に対して楽天全世界株は0.132%。
この差をなんとかしないことにはどうしようもないと思うのですが・・
また、VXUSはVT同様FTSE社のベンチマークですが、VTIはCRSP USトータル・マーケット・インデックス。
ごっちゃになった状態で指数から乖離しないのか?ムダにコストかからないか?という気もしますが。
ともあれこのプレリリース出したのを見ると、SBI2本やeMAXIS Slimとのコスト差は気にしていることの証左なんでしょうけど。
動くタイミングが遅いような印象を受けますが、果たしてVTIとVXUSの組入れで資金の流入が増えるのでしょうか?


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