iシェアーズがフードイノベーションETF(IVEG)を設定したので中身を見るとなぜか素材セクターだらけ
iシェアーズのETFはバンガードやSPDRと比べても新しい分野のものをいち早く設定する印象があるのですが、今月に新しいETFが設定されてました。
iShares Emergent Food and AgTech Multisector ETF (IVEG)という名前なのですが、モーニングスターのフードイノベーションインデックスに連動するため、フードイノベーションETFといっていいでしょう。
iShares Unveils Food Innovation ETF | ETF.com
The new fund represents one of BlackRock’s identified megatrends.
iShares、フードイノベーション ETF をローンチ
最近設定されたようなので、いろいろと中身を見てたのですが、素材セクターの比率が高かったりとフードイノベーション?という印象もありました。Morningstar Global Food Innovation Index に連動し、農業技術、代替タンパク質、栄養の革命と安全性、持続可能な食糧生産とパッケージ化の4分野のいずれかからの収益が今後5年間、5%以上増加する企業最大50社に投資します。
加重は4分野への関与度によります。
なぜか素材セクターが半数を占める
iShares Emergent Food and AgTech Multisector ETF (IVEG)ですが、経費率は0.47%。
バイオテクノロジーETFのIBBが0.45%くらいですので、だいたいこんな水準かなという印象です。
農業技術、代替タンパク質、栄養の革命と安全性、持続可能な食糧生産とパッケージ化の4分野のいずれかからの収益が今後5年間、5%以上増加する企業最大50社に投資するそうなのですが、セクター別の比率を見ると以下の通り。

意外にも素材セクターの比率が半分を超えてるレベルなんですよね。
パッケージ化とか栄養の革新あたりで比率が高くなってるのか?
生活必需品とか資本財とかヘルスケアの企業が一部入るのはわかるのですが、もう少し情報技術の比率が大きいかと思いましたが。
国別の比率でみるとアメリカ6割で、全世界株式に近い比率かと思います。

日本はやや比率が低めかなという印象ですね。
ちなみに日本は1社でクボタになります。個人的には個別株に投資するなら業種的にも特殊なのでいいかなと思ってる企業のひちつです。
それ以外の企業の組み入れを見てみると以下の通り。

10番目のXTSLAなんかは現金、米国の短中期国債なので、セクター比率と合わないのはどうなってんだ?という気がしますが。
日本でも知名度あるのはバイエルとケロッグぐらいですね。
ビヨンドミートという人工肉で有名な企業とかが比率高いのかと思ったんですが、組み入れられてるけど1%以下。
「今後5年間、5%以上増加する」という判定受けてるのに比率が低いのは謎ですが。
これだけ素材セクターが組み入れられてるのを見ると、意外と今後5年素材セクターは有望なのかもしれません。


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