ポートフォリオの債券部分に米国物価連動国債(TIPS)を加えるのはありか?
セバスチャン・ペイジの「分散投資を超えて」ではライフサイクル投資のアセットアロケーションが紹介されてましたが、債券株式に分散されていて、物価連動国債の比率を退職後に大きく増やしていました。
セバスチャン・ペイジ「分散投資を超えて」に書かれていた、ライフサイクル投資のアセットアロケーション - 関東在住福岡人のまったり投資日記
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iシェアーズ米国物価連動国債ETF(TIP)の利回りが6%超えている - 関東在住福岡人のまったり投資日記
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ポートフォリオの債券部分に米国物価連動国債(TIPS)を加えてみる
Portfolio visualizeを使って以下のケースを確認してみました。
- ポートフォリオ1→米国債券総合:米国長期債=1:1
- ポートフォリオ2→米国債券総合:米国長期債:物価連動国債(TIPS)=1:1:1

ポートフォリオ1はわたしがコアにしているBNDとBLVの2本の債券ETFを意識したもので、これに物価連動国債を加えるとどうなるかをポートフォリオ2で比較します。
検証可能なのが2001年からの約20年ですが、パフォーマンスとしてはほぼ差がない。

全体としてはポートフォリオ2の物価連動国債入りの方がパフォーマンス上の期間が長い印象。
ショートレシオやシャープレシオもポートフォリオ2の方が上です。

S&P500とはいずれも相関がマイナスになっています。
年次のパフォーマンス見るとポートフォリオ2の方がパフォーマンスいい場合、ITバブル、リーマンショックが起きてるのは気になるところですが。

米国債総合青、長期債赤、TIPS黄色で分けてみたら、2010年以降の下落が起きた2018年や2020年にはその傾向がみられません。

ただ、分散投資を超えての1970年以降の結果と同様に物価連動国債を加えることでシャープレシオやショートレシオ改善の傾向は過去20年でも同じようにありそうという結果。
債券価格がこの水準を数カ月維持するようでしたら、物価連動国債への投資を行いたいといまは考えています。


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