インフレ急進時にヘルスケアと生活必需品は弱いと言うが、現状一般消費財やテクノロジーの方が弱い
インフレ起因で株価が軟調になってる状況ですが、WSJにセクター別のパフォーマンスのデータが載ってました。
インフレ急進時に強い銘柄はどれ? - WSJ
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インフレ急進時に株式ポートフォリオに組み入れるにはどのような業種が最適だろうか。

悪いのは生活必需品とヘルスケアというディフェンシブなせくたーなわけですが、生活必需品は物価が上がるからという説明がつきそうですけど、ヘルスケアが更に悪い、景気敏感な一般消費財より悪いとなるとほんとか?と思うんですね。
期間が1973年3月~1975年5月、1978年4月~1980年9月、2021年2月~2022年3月ですので、一番直近の現状を確認してみました。
現状のインフレ急進時を見ると、エネルギーセクターが強い傾向は過去と変わりないが、一般消費財やコミュニケーション、テクノロジーの方が弱い
期間が1973年3月~1975年5月、1978年4月~1980年9月、2021年2月~2022年3月ですので、1つめと2つめの期間が40年以上前であること、セクターの再編が進んでいることやデータがないのも含めて直近2021年2月~2022年3月のパフォーマンスを調べてみました。
というわけでセクター別の2021年2月~2022年3月のパフォーマンスは以下の通りで黒のエネルギセクターはぶっちぎりのパフォーマンス。

ただ、黒の右横2つの生活必需品やヘルスケアセクターが弱いかというときっちりプラスですし、むしろ赤の一般消費財や青のコミュニケーションサービスの方がパフォーマンス悪い。
まぁ、コミュニケーションサービスセクターに関しては4割Google+メタなのも影響してるのでしょうけど。
1970年代中盤と後半それぞれ2年程度期間が続いていることから、あと1年続く想定でいた方がいいかもしれません。
だいたい戦争も平均すると1年1ヶ月くらい続くのが水準と考えると妥当のような気がします。
で、4月以降もインフレ急進と考えて、先週末までパフォーマンスを見ると以下の通り。

期間を2ヶ月ちょっと延ばしたときの下げ幅的にテクノロジーや金融、不動産の方がヘルスケアセクターや生活必需品セクターよりも大きいんですよね。
なおエネルギーセクターは2ヶ月ちょっと伸ばすとさらにパフォーマンスがよくなりました。
最初のWSJデータと傾向が違うような気がしますが、40年以上前の話でセクター間の区分けが変わってることに加えて、セクター内部でも構造の変化は起きてるのもあるかもしれません(ヘルスケアセクターはバイオ関連とか入ってなかったでしょうし)。
ともあれグロースはともかく、やがて正常化にむかって動き出す時期(1年後?)までに買っておくのは悪くないと言うことで、定期的に買ってる生活必需品セクターやヘルスケアセクターはそれなりに耐える期間が続くかもしれませんが買い増します。
同じことをテクノロジーセクターあたりにも言えるんですが、こっちは耐える期間が上記2セクターよりも長くなる可能性大じゃないのか?という印象ですので、手出しはせずに投資してるETFに含まれてる分で対応くらいかなと考えています。


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