エネルギーセクター一人勝ちで、ディフェンシブセクターが比較的マシだった。2022年上半期の米国セクター別パフォーマンス
上半期という区切りで見ると、10年以上投資してきて、これほど株価がじりじり下がり続けたのは2022年くらいじゃないかというくらい軟調な相場でした。
まぁ、6月にドカンと下がった2016年やコロナショックの2020年という年もあったのですが、原油価格の上昇という意味では2016年頃の相場環境の方が近いのかもしれません。
ちなみに年明けエネルギーセクターとテクノロジーセクターを注目に上げたら両極端なパフォーマンスは変わらず。
両方に投資したらどうなるかとかを今後検証してみようかと考えています。
2021年米国株セクター別パフォーマンスから、2022年注目するセクターを考える - 関東在住福岡人のまったり投資日記
2021年の相場は比較的堅調な相場で昨年に引き続きS&P500もかなり上がった相場でした。...
一般消費財セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLY)
コミュニケーション・サービス・セレクト・セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLC)
テクノロジーセレクト セクター SPDR ファンド(ティッカー:XLK)
資本財セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLI)
素材セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLB)
エネルギー セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLE)
生活必需品セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLP)
ヘルスケア セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLV)
公益事業セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLU)
金融セレクト セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLF)
不動産セレクト・セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLRE)
2022年上半期のSPDRの米国株セクターETFのパフォーマンス

文字通りエネルギーセクターがプラス30%近くで一人勝ち。
あと地味に公益事業セクターがかろうじてプラスでした。
生活必需品セクターやヘルスケアセクターもS&P500と比較するとそこまでマイナスではないので、ディフェンシブセクターとされる3つのセクターが下落耐性を見せたとも言えそうです。
インフレ急進時にヘルスケアと生活必需品は弱いと言うが、現状一般消費財やテクノロジーの方が弱い - 関東在住福岡人のまったり投資日記
インフレ起因で株価が軟調になってる状況ですが、WSJにセクター別のパフォーマンスのデータが載ってました。 ...
では、期間を広げて2021年7月1日から2022年6月30日までの期間で見ると以下の通り。

これを見るとHDVあたりのパフォーマンスがよかったのも納得の結果です。
2022年上半期のバンガードの米国株セクターETFのパフォーマンス
次に中小型株も含まれるバンガードのセクター別ETFも調べてみました。
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)
バンガード・米国通信サービス・セクターETF(VOX)
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)
バンガード・米国素材セクターETF(VAW)
バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)
バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)
バンガード・米国公益事業セクターETF(VPU)
バンガード・米国金融セクターETF(VFH)
※セクターの分け方がSPDRと異なる上に中小型株が含まれています。

傾向はほぼ変わりませんが、中小型株が加わると、ヘルスケアセクターとかでも若干パフォーマンスが低下していました。
エネルギーセクター1強の傾向でしたが、実は上半期最後の1ヶ月でエネルギーセクターも結構下がってます。
今年前半は強気で行けましたが、下半期はエネルギーセクターも警戒が必要なんじゃないかと考えています。
ともあれ2020年後半や2021年とは違って一筋縄ではいかない相場になりそうですから、博打を打たずに堅実さを求めることを心がけたいものです。


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