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関東在住福岡人のまったり投資日記

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投資関連本

AIに接続されたミラーワールドがやってくる?ケヴィン・ケリーの「5000日後の世界」

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テクノロジー関連の本はぽつぽつ読んでますが、前から読んでみたかった「5000日後の世界」を読みました。


著者のケヴィン・ケリーは『WIRED』の創刊編集長を務めた著者は、GAFAによる「勝者総取り」現象など、テクノロジーによって起こる数多くの事象を予測し、的中させてきた人物です。

インターネットが商用化されてから5000日後にソーシャルメディアが勃興を始め、ソーシャルメディアの始まりからさらに5000日が経ったところ。

では、これからの5000日には何が起きるのだろうかという話をコロナの影響で2年に渡ってまとめたのがこの本になります。

個人的にはなるほどなと思う見解をまとめると以下ですね。

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楽観主義と失敗が重要


個人的に印象に残った点をピックアップすると以下の通り。

  • ARの機能やリアルタイム自動翻訳の進化で、百万人単位の人たちが1つのプロジェクトで同時に一緒に働くことが可能になる。
  • すべてがAIと接続された、SNSに続く第3の大きなプラットフォームがミラーワールド(物理的な全世界をデジタル化したもの)となる。
  • ARの世界での勝者はGAFAのどこ会社でもない。次に勝つのはARの会社。
  • 暗号通貨やブロックチェーンなどの新しいテクノロジーは共同作業の馬における支払いを容易にするツールとなる可能性がある。
  • 高齢者よりも若者が失業する時代になっていて、長期的な観点からは仕事と遊びの区別がなくなる。
  • これから50年間はAIの時代で、これからますます進化を遂げる。50年経てば一般的に新しいテクノロジーは仕事を奪うよりは増やすので、AI化に適応できない人はいない。汎用AIなど存在しえない。
  • 25年以内にGAFAの代替わりで地位が変わる。大会社を規制すると結果的にGAFAの力を強化してしまうので、規制・解体は無意味。今起きている独占は非常に一時的もので、次の物に代わるのに十年単位の時間がかかる。
  • 今後はデータを統治し管理する取り次ぎ会社のようなものが出てくる。我々消費者が、他人とシェアしているデータからもっと利益を得るべき。
  • 最も注目しているテクノロジーはバイオテック(例:クリーンミート)で、ベイエリアの周りに巨大なスタートアップの生態系が出現していて、投資マネーが集まっている。
  • 移動に関しては5年以内に新車はほとんど電気自動車になり、自動運転車が主流になるのは2040年以降で、小型ドローンを旅客便に使うことが実現する。
  • 国家による暗号通貨は国民全員が実名で使うよう義務づけられる。全ての取引が透明化される金融環境が実現し、また違う世界になる。
  • 動画とARやVRを組み合わせることで、非常に強力な学習用メディアができる。
  • 中国とインドが世界を左右する二大プレイヤーになりアジアの世紀が到来する。
  • 10年以内にiPhoneに相当するような世界中がほしがる中国製の製品が出てくると予想するが、中国は国と企業のつながりが非常に強く、競争を避けたり検閲の問題があるため、所有権の問題も不透明。長期的に見ると国外へのネットアクセス制限が、世界の企業と全面的に競争するには脚を引っ張る。これから自動車が広域的なネットやいろいろな物につながるのにもそぐわない。
  • 地球規模で収斂していっているが、人々のアイデンティティーに対する考えの多様性がどんどん増していく分岐が起きる。
  • ある産業に特化した都市(メガシティ)のクラスターが出現して、才能や資金をやりとりする。都市が人材を奪い合い、都市が国家より力を持つようになる時代が来る。
  • テクノロジーの変化を見る上では、若者や犯罪者によって街中で乱用されているテクノロジーの様子に注目するのが有意義。
  • 高校卒業の段階で、自分に最適化した学び方を学ぶスキルが必要となる。
  • テクノロジーは良い面が51%、悪い面が49%。
  • 大企業がイノベーションを起こせない本質的な理由は、失敗する可能性が高く、小さな市場へと方向転換しないといけないので、新しい発見のためには最適化とは反対のことをしなければならない。
  • 進んで貧乏な生活をして見ると、今後リスクを冒す事への恐怖心がなくなる。
  • AI時代には問いを投げかける、そして不確実性を扱うというものになっていく。
  • これからの5000日はいままでの5000日よりももっと大きな変化が起きる。

AIに関してはやや抽象的な面もありますが、書いてあることは技術的なこともまっとうな印象を持ちました。

個人的に気になったのはGAFAが次の時代の覇者ではなく、規制や解体はかえって中小企業の阻害となると書いてあるのは、テクノロジー関連の書籍では珍しい印象。

いまの独占は次のものに代わるのに十年単位の時間がかかると、AT&Tからマイクロソフトの例を上げてましたが、例えばGoogleの検索でもこちらが期待したものではなくイミフなサイトが来てしまったりする率が上がってるのが現状(仕事で使うときに不便)。

そういう細かなイライラが募ってやがて検索も代わっていくのでしょうし、これはARやらAIでも同様なのでしょう。

働き方という意味ではマイクロソフトのteamsとかも翻訳機能つき始めてたりするので、中間層のサラリーマンは国際プロジェクト的なものに対応することが求められるようになるのでしょう。

具体的なテクノロジーに関してはバイオテックなのは共感が持てて、食料、材料、脱炭素的、エネルギー的なものが熱くなるのではと思いました。あとゲノムからのアンチエイジングとか。

ただ、エネルギーと自動車関連に関してはウクライナ問題で本が出た後変った感があるので、この本で言及されてるよりも5~10年くらい後ろにずれる可能性はあるかと考えています。

中国に関してはiPhoneのような製品を10年以内に出すかも・・と書かれているものの、国の癒着と国外へのネットワーク遮断の問題の記載の方が長いので、これは当たるのか?という疑念はあります。

まぁ、中国に関してもこの本出た後に変ってる印象がありますけど。インドに関してももうちょっと言及が欲しかった。

最後の方に「AI時代には問いを投げかける、そして不確実性を扱うというものになっていく。」は一理あると考えます。

面倒な仕事自動化していったときに、行き着くのは不確実性対策やら発想力求められる仕事の需要は高まると思うので、仮に20代であれば、キーワード的に関わることは学んでおいて損はないでしょう(数学、物理関連)。

ともあれ10年後を考えているという意味で有意義な一冊だと考えます。

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