貯金が少ない人は、大金を掴む為にリスクを取るよりはバーベル戦略がいいと思う
先日twitterを眺めていたら「貯金が少ない貧乏人は、大金を掴む為にリスクを取るしかない!』って本当?」というのを見ました。
個人的にはそれで成功すれば賞賛ですけど再現性が低いですから、やるならばバーベル戦略の方がいいと思うんですよね。
これはリーマンショック時にデリバティブ・トレーダーのナシーム・ニコラス・タレブがとった戦略で、10%の投機的なハイリスク・ハイリターンの資産、国債などの90%のローリスク・ローリターンの資産を組み合わせたものでした。リスクを取るならタレブがリーマンショック時に利益を上げた「ポートフォリオの85%〜90%を安全性の高い資産、残りをリスクの高い投機的な資産に投資」のバーベル戦略だと思う。
— garboflash (@garboflash) July 12, 2022
ただし、マネーロンダリングの臭いがするビットコインに10~15%はリスク取りすぎと個人的には思う。 https://t.co/4bMk9WVe3p
考え方とかは以下の書籍に書いてあります。
ブラックスワンが起きた時に対策となる?バーベル戦略について海外ETFで検証してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
デリバティブ・トレーダーのナシーム・ニコラス・タレブは「予測できない、甚大な被害を与える事象のこと」をブラック・スワンとて定義していて、上下巻の書籍のタイトルにもなっています。...
10%の投機的なハイリスク・ハイリターンの資産をどうするか?
ちなみに野村證券のバーベル戦略の定義は以下の通り。
債券投資の場合、バーベル戦略とは、残存期間の短い債券と長い債券を組み合わせ、中期債券に投資しない戦略。ポートフォリオのイメージが重量挙げに使うバーベルを連想させることが名前の由来となっている。ダンベル戦略とも呼ぶ。
債券のポートフォリオの組み方としては、特定の残存期間の債券に集中投資する「ブレットポートフォリオ」、異なる残存期間の債券に同額ずつ投資する「ラダーポートフォリオ」などもあるが、バーベルポートフォリオは他の2つに比べ金利上昇時には債券価格の下落が緩やかで、金利低下時には価格上昇率が高いとされる。
株式投資の場合、大型株と小型株や、バリュー株とグロース株など両極端な対象を組み合わせた投資戦略を示す。
またコアとサテライト投資的に応用するのもありだと思います。
ただし、10%投機的といっても個人的にはハイテクや10年後来るという確度が高いロマン枠的なものに投資するとかで分散するでしょうし、仮にレバレッジかけたり仮想通貨なんかは比率は1%とか2%でいいと考えます。
個人的に一気にお金増やしたいという気持ちはわかるものの、恵まれた2010年代ですらそれなりに暴落と強烈な円高がありました。
リーマンショックの時はデータという結果しか知りませんが、そのときはもっと酷い惨状になるでしょう。
正解や目標まで一本道ということはなく、曲がりくねりながら目標値に行くような感じですから、ショートカットしようとして失敗したらマリオカートのようにタイムロスになるでしょう。
加えてわたしは2011年から投資を始めて恵まれたのはあるものの、初期で運良く暴落に遭わずに増やせたおかげでコロナショックなどの暴落が気にならなくなりました。
それを含めて考えると9割資産は地道に増やしながら10%で冒険くらいがベストじゃないけどベターじゃなかろうかと。
もちろんリスクを取って成功した人には尊敬に値しますが、利回りとかリターンとか理想値ばかり追い求めているとその落差にメンタルやられて、値動きばかり気になる袋小路に入りかねないのもあります。
オッズに目がくらんでお金がなくなり、バスに乗らずオケラ街道を歩く人たちを、中山競馬場から距離ある東中山や西船橋で見かけていた人間だからこそ強く思うのですが。
個人的には資産を増やすことにおいては、長期的視野というものが本当に重要で、ハイリスク取りたいならば「虫の目」「鳥の目」「魚の目」全てで考えないといけないというのが投資歴10年超えたいま思うことです。


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