米国外先進国株への投資でバリュー株やグロース株、小型株を組入れるとリターンは改善するのか?
セバスチャン・ペイジ「分散投資を超えて」で示されたアセットアロケーションの例を参考にするとリターンがどうなるかを確認しましたが、Portfolio visualizerに出てくるのは米国外株で、見たかった米国外先進国株のデータはありませんでした。
セバスチャン・ペイジの「分散投資を超えて」で紹介されていた、グローバル分散バランス型ポートフォリオ - 関東在住福岡人のまったり投資日記
セバスチャン・ペイジ「分散投資を超えて」に書かれていた、ライフサイクル投資のアセットアロケーションを先月紹介しましたが、それ以外にもポートフォリオ例が掲載されていました。...
米国外株への投資でバリューや小型株を組入れるとリターンは改善するのか? - 関東在住福岡人のまったり投資日記
セバスチャン・ペイジ「分散投資を超えて」に書かれていた、グローバル分散バランス型ポートフォリオを先日紹介しましたが、その中で1点気になってたのが米国外株の投資比率です。...

しかも2005年や2007年運用開始だから15年分はデータが蓄積されているのは間違いなさそう。
というわけでグロース株(EFG)、バリュー株(EFV)、小型株(SCZ)のデータを使って組入れ効果を検証してみました。
米国外先進国の中でも頭抜けてパフォーマンスが悪いバリュー株。一方グロース株と小型株はコア指数に対して効果がありそう
本の中では米国外先進国6%、米国外先進国グロース&バリューが3%、米国外株が4%という比重ですから、これを100%に当てはめて以下の比率で米国外先進国グロース株(EFG)、バリュー株(EFV)、小型株(SCZ)に投資した場合に米国外先進国株式コアと比較してどうなるかを検証しました。

2008年からのリターンを見るとEFA単体よりはグロース株、バリュー株、小型株を組み入れた方がパフォーマンスはいいです。

とはいえ、CARG2%前後ですから株式でこれはとなりますし、比較対象のS&P500と比較すると・・という結果ではあります。

シャープレシオも0.2とかですし。
なお年次のリターンを見ますとグロース株・バリュー株・小型株組み込んだせいで、がっつり下落した年はコア単騎のEFAに負けてる。

ただし、株価が好調だった年はEFAを上回る傾向があるので、その分通年のパフォーマンスで勝ってるのでしょう。
ちなみにS&P500に勝ってる年は2009年、2012年、2015年、2017年という感じで周期的にそろそろ勝ちそうですが、2022年もS&P500に負けてる状況です。
では、個別にみて足を引っ張ってるのがないかを見てみます。
すると、グロース株と小型株は3%で米国外先進国のコアに対して上回ってるものの、バリュー株が酷い状況。

とくにCARG1%切ってて、シャープレシオも0.1以下ですから、そりゃバリュー株人気が日本でないのもわかる気がします。

ちなみに体感としてひふみ投信が冴えなくなった2018年以降は小型株もパフォーマンスがあまりよくない状況になってますので、今後の傾向は変わってくるかもしれません。


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