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投資哲学・投資理論

日本の家計が被った機会損失は過去20年間で1222兆円だが、日本人は米国人に比べてリスク回避傾向があるというのは俗説?

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個人的に不定期ですがダイヤモンドで更新される竹中は竹中でも龍谷大学経済学部教授の竹中正治氏の記事は毎回読み応えがあって投資歴に関係なくオススメできます。

米国株式投資のリスクプレミアムはドル下落でも消えない? - 関東在住福岡人のまったり投資日記

経済誌のオンラインサイトですが、東洋経済、ダイヤモンド、プレジデントを見ていますが、個人的に見出しを見て読むか読まないか決める感じですね。各雑誌こいつの記事読む価値ないという人がいますし、経済誌なのにマルクス関連の研究やってる人載せてるのとかほんと謎ですし。...

で、2ヶ月ぶりくらいに更新があって興味深い内容でした。

貯蓄好き日本の家計が被った機会損失、過去20年間で1222兆円という現実 | 政策・マーケットラボ | ダイヤモンド・オンライン

日本の家計が預貯金偏重の資産構成のゆえに過去20年間で失った利益総額(機会損失)を推計してみた。その結果はなんと1222兆円という途方もない金額に。

過去20年間に日本の家計がその預貯金偏重の資産構成のゆえに失った利益総額(機会損失)を推計してみたところ、なんと20年間で1222兆円にもなるとのこと。

ですので、預貯金に偏した旧世代の轍を踏まないことが重要と説いています。

ちなみに推計は以下の通り。

同期間に米国株価指数S&P500と日本株価指数TOPIXに連動する投資信託に各50%投資した場合の円ベースの実際の年率利回りである(配当再投資ベース、運用手数料・税引き前)。
 この結果、2001年度の初期投資283.9兆円は2021年12月には時価で1114.6兆円(a)、また約20年間にわたって定額積立された累計163.1兆円は554兆円(b)になる(補注2)。投資額に対する実額増分はなんと1221.6兆円にもなる。すなわち、もし想定した資産構成であったならば、2021年12月末の日本の家計金融資産は今ある2023兆円ではなく、3245兆円になったことを意味する。これは2001年度末の金融資産総額の2.29倍だ。

これを見るとインデックス投資ブログ関連でリーマンショック前からやってる方々はこの波に乗れたのでしょうし、投資熱が過熱する前の過去10年と半分の期間でも参加できたわたしのような人間も、その恩恵にあずかれてたという事でしょう。

ではなぜ日本の家計はゼロ利回りの預貯金を偏重してきたのか?そして今後どうすればいいのか?

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日本人は米国人に比べてリスク回避的な性向が強いのはほぼ俗説?


アカデミズムの諸研究を含めて以下の5説が上がってたとのことですが、竹中氏の見解は以下の通り。

  • 日本人は米国人に比べてリスク回避的な性向が強い
    →ほぼ俗説であり、これまでの心理学的な調査ではあまり支持されていない。
  • 日本の株式市場では同じリスクで得られるリターンが米国より相対的に低い
    →バブル崩壊による銀行の不良債権処理がおおむね終了した2004年以降、日経平均やTOPIXなど株価指数に見る投資リターンは回復し、無リスク資産としての国債投資のリターンを十分に上回るリスクプレミアムを上げている。
  • 日本では住宅購入の負担がリスク性資産投資を抑制した
    →バブルとその前後の時代には適合するが、1990年代後半からは当時の他の主要先進国と変わらない水準まで下落した。
  • 日米家計のリスク性資産の保有比率の違いは、日米の資産分布格差の相違を反映している
    →日米ともに富裕層ほどその金融資産全体に占めるリスク性資産の保有比率は高い。
  • 金融リテラシーの相違とバブル崩壊の履歴効果
    →伝統的な確定給付年金から確定拠出年金への移行が遅れた。また、団塊の世代がちょうど40歳代になり所得が増え本格的な資産形成に向かう時期だった1990年代にバブル崩壊と株価低迷が重なった。その結果、株式投資、住宅購入などで痛手を負った団塊の世代の多くが、株や不動産などリスク性資産投資について非常にネガティブな認識を持ってしまったのだろう(履歴効果)

1番目はその傾向あるかと思いましたが、一部内容重複の5番目のバブル崩壊の履歴効果という方がしっくりくるかと思うんですよね。

心理学的な調査の結果が載ってませんでしたが。

じゃないと宝くじやパチンコ、公営ギャンブルがここまで大きな産業になってないと思うんですよね。売上規模が違いすぎて公営ギャンブル競艇・競輪・オートレース・競馬(地方・中央)が並立してますし。

なお当方含めて競馬やってる投資系ブロガー、twitterアカウント(投資経済関連だと吉崎達彦氏や山崎元氏など)が結構いるのは傾向としてあると思います。

投資している層として昭和生まれ最後の方の30代中盤から上はダビスタと競馬の売上ピーク(1997年前後)に重なってるのもあるでしょうけど。

では、実際の高齢者手前の60代(当方の親の世代)がどうかというと、普通にひふみとかを買ってたります。

まぁ、福岡銀行やらで退職者向けのものを奨められていて、コストは高いのですがそこまで干渉しませんし、同居じゃありませんし。

なのでいまの50代とかからは大分変わってきますし、20代の資産形成の意識は私たちが新入社員のときにトルコリラに手を出してた輩とは雲泥の差があると思うので改善していくと思いますね。

ちなみに竹中氏は以下のように書いています。

最近の人気投信として米国株価指数に連動するものが最も買われているという。それはそれでよいが、リスク分散が重要だ。そのためには日本の株価指数を含める、あるいは世界全体の株価指数に連動したものを選ぶことを考えた方が良い。

実際、リーマンショックに至る過程で社会人1~3年目とかを過ごしてたので、アメリカオワタや資本主義の終わりとか普通に言われましたし、2000年代の冴えないアメリカのリターンを見たら、国のリスク分散は必要だと考えます。

もちろんアメリカ以外の方がアメリカより深刻な問題抱えてるという可能性もあるので、アメリカ6割の全世界株式はベターな選択肢だと思いますし、アメリカ強いと思うならば全世界株式に米国株を足してアメリカの比重を上げていけばいいと思います。

個人的に米国株の中でも過去10年GEやらエネルギーセクターやらグロース株やらが人気になって短期で大きく下がった例を見ますと、イナゴが群がったところには近づかずに遠くから俯瞰することも重要だと感じています。
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