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投資関連本

世界経済の停滞の原因はGAFAなど巨大企業の独占に理由がある?「巨大企業の呪い ビッグテックは世界をどう支配してきたか」

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ちらほらとGAFAに対する独禁法の話がニュースになっていますが、「邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った」あたりから書籍も年数冊ペースで邦訳版の関連本が出てる印象です。

GAFAの暗黒面とは?邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った - 関東在住福岡人のまったり投資日記

アメリカ大統領選挙の投票も終わりましたが、GAFAなどの巨大ハイテク企業に関して規制の話は4年前よりもさらに強まっている感があります。ただ、そういう本は得てしてトランプ批判に終始とかいうものもあってタイトル見たときは迷ったのですけど、「邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った」を読みました。...

そんな中、去年出た「巨大企業の呪い ビッグテックは世界をどう支配してきたか」を読みました。


著者のティム・ウーはコロンビア大学教授で、現在バイデン政権の政策担当として活動しています(数ヶ月後退任意向のニュースも出てました)。

テック大企業への独占禁止法適用論者であり、フェイスブック(メタ)解体を強く主張している人物でもあります。

そんなティム・ウーは「世界経済の停滞の原因はGAFAなど巨大企業の独占」と言っていて、第1次世界大戦から現代に至るまでの独占禁止法関連の変化は非常に興味深いものでした。

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世界経済の停滞の原因はGAFAなど巨大企業の独占に理由がある?


400年以上前から現代に至るまで独禁法が必要だという以下の悪い事例が上がっていました。

  • ブラジルの食肉加工業者が国際的なM&Aを広範に行い、これをブラジル開発銀行が支援し、政治的癒着が明るみに出ることで、右翼が台頭し、右翼的な政権が誕生した。
  • ナチス・ドイツは、ワイマール憲法下で発展した独占企業群の経済的サポートを受けることで台頭した
  • 戦前の日本は産業界と国家の結びつきは世界の他の工業国と比べて格段に緊密だった。

独占の弊害として取り上げられる事例として戦前のドイツと日本大企業による独占が民主主義体制を脅かし、全体主義とファシズムを招来・助長させたとしています。

それを踏まえて以下の独禁法の歴史が書かれています。

  • エリザベス1世時代のイギリスに独占禁止法のルーツがあり、アメリカでは独立の契機になったボストン茶会事件から、19世紀末の独占の進展の規制で整備化された。
  • 1950年代から1960年代にかけてアメリカなどで力強い独占禁止法こそ民主主義や自由な政治を機能させる上で大きな役割を担う理念であるという考えが広がった。
  • IBMやAT&Tに関する反独占の取り組みが新たな産業や企業を勃興させターターネット革命につながり経済成長の動因となった。
  • ところがマイクロソフトの独禁法が中途半端になって意向(著者はクリントン政権時代の独禁法絡みの提訴がなければGAFAではなくマイクロソフト1強だったという)、いまや政府による大企業に対する反独占の取り組みは低調となり、GAFAなどの大企業が独占を深めていく。これが世界経済全体の低調や格差拡大を招いている。
  • この先に進むかもしれないのが戦前のドイツや日本で起きた民主主義体制の溶解である。

歴史に関しては興味深いないようだったと思いますし、現代のハイテク企業や中国企業の問題点がよくまとめられています。

個人的に独禁法の有効性はあると思いますし、フェイスブック関連の買収は批判されておかしくないと思うのですけど、本当に経済成長の動因になったかというと人口やら長寿化などのファクターもあると思うので、若干疑問な点もあるような気がします。

独占企業を解体させる5つの提言と日本の民営化の問題点


独占に歯止めをかけ分割するために5つの提言がなされてました。

  • 合併の規制
  • 市場調査と集中排除
  • 大型訴訟と巨大企業の分割
  • 「競争の保護」という目標
  • 独占利益の再分配

ただ、これらの5つの項目の実現性はというと、合併規制は難しそうですし、あるとすれば再分配となりますが世界的に法人税引き下げ競争になった場合に1つの国では対処できない問題点はあるよなと思いました。

それだけにティム・ウーがバイデン政権を離れるというのはこれらを提言しても実現できない可能性があることの証左なのかもしれません。

ちなみに財閥解体後の日本に関して以下が上がっていました。

  • 第2次世界大戦後、財閥は解体されたが、朝鮮戦争を機にアメリカが方針を転換したため、買いたいが中途半端に終わった。
  • 1950年代以降旧財閥がグループとして再編されて、株式持ち合いが進んで日本独特の産業構造を生み出した。
  • 日本では反独占の力がとぼしく、高度経済成長も通産省の護送船団行政によって官民一体で行われた。
  • 独占の力をよって成長を成し遂げたともいえるが、第5世代コンピュータ以降の日本のこの分野の失速を見ると、独占依存でアメリカ的な反独占の自由市場に負けたと言える。

まぁ、これはその通りと思いますが、結局半導体やら防衛は国主導でやらなきゃいけませんし、研究機関の予算削減とかも含めてある程度は連携する必要があるかと働き出してからは思う物です。あとムダに性能にこだわる気質とかはあるかも。

加えてティム・ウーはこれが現在の中国のハイテク企業は1980年代から1990年代の日本の状況似ているとして、中国のハイテクも日本と同じ事にならないかと書いてました。

ともあれ具体的な規制案が弱いのは気になりましたが、現状の独占に関して考える上で有意義な一冊だと思います。

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