40歳未満の独身男性の株式比率は独身女性の10倍差があり、60代の女性はなぜか投資に積極的?
先週、「「アセットマネジメントの世界 第2版」に載っていた興味深いデータを紹介しました。
1980年からのTOPIX採用企業とS&P500採用企業の利益成長率や利益率は実質だとあまり差がない - 関東在住福岡人のまったり投資日記
先月、日本投資顧問業協会が出した「アセットマネジメントの世界 第2版」という本を買って読み終わりました。...
独身男性、独身女性、二人世帯の3つの区分を年齢別に分けたデータで、貯蓄に占める定期性預金比率、有価証券比率、有価証券の中の株と債券と投信の比率を表したものでした。
その年代別の比率を見ておりますと、結構興味深い事象が見られました。
40歳未満の独身男性の株式比率は独身女性の10倍差があり、60代の女性はなぜか投資に積極的?
まず家計と株式・株式投信の割合過去60年分を見たのが以下の通り。

バブル時に膨れ上がってる一方、オイルショック、アジア通貨危機とITバブル崩壊時が底になってますが、リーマンショック後は東日本大震災があってもさほど減らずに今に至っています。
微妙にITバブルのあった1999年頃増えてるのも興味深い事象ですが。
ちなみに株式リターンがプラスになったり、年収が増加する現象が起きると株式・株式投信比率が上昇する傾向があり、とくに年収増加の影響が大きいそう。
では、投資と年齢、性別の違いを見てみたのが以下の通り。

2019年の全国化傾向象調査から抜き出したものですが、男性の方が女性と比べて株式投資の比率は高い。
とくに40歳未満の独身男性の株式比率は独身女性の10倍差があります。
ところがなぜか60歳代の女性は投資に積極的な傾向が出ていて、謎ではあります。
退職金が入った後に行動することが多いんですかね?
ちなみにこの調査の前は全国消費実態調査という形で調査が5年おきに行われていたそうですが、過去データ見ても同じような傾向だそうです。
海外調査では属性要員を除いても男女差が出ているそうですが、男性は投資に積極的な分、下手に動かして失敗する傾向もあるという研究も出ているので、リスク取るのは大事だけど自信過剰になって余計なことをしないということが女性よりも意識する必要があるのかもしれません。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- NISA恒久化は与党税制調査会を通過し、現行制度で投資してきた人も新制度の投資枠をゼロから使える案を検討
- 岸田首相「一般NISAとつみたてNISAの双方の恒久化の実施」を明言し、「2階建て」制度への移行を撤回
- 40歳未満の独身男性の株式比率は独身女性の10倍差があり、60代の女性はなぜか投資に積極的?
- 岸田首相が「NISA恒久化が必須」とNYSEで表明したので、議論は上限額に移っていきそう
- 金融庁、NISAの投資上限引き上げと恒久化を要望