「ストレス脳」によると不安は全て脳のせい?
朝夕の寒暖差が激しくなってきて寝るときの毛布も装備しているような状況です。
そんな中、最近寝落ちは眠気の来るアレルギーの薬の影響もアリいいんですが、途中目が覚めるんですよね。
寒暖差もあるんでしょうけど寒さで目が覚めてるわけでもないので、となるとストレスかと。
一応ストレスの発生源は1ヶ月半くらい前は5箇所くらいあったのですが、いまは2箇所くらいまで縮小はしてるのですが・・
というわけで何かの対策になればということでアンデシュ・ハンセンの「ストレス脳」を読みました。
著者のアンデシュ・ハンセンはスウェーデンの精神科医で、前作「スマホ脳」は2021年1番売れた本だそうです。
脳がストレスを感じる仕組みや対策を書いた本ですが、割と結論はシンプルだけど説得力があるものになってるかなと思いました。
10の最も重要な気づき
本の内容は巻末に書かれている10の最も重要な気づきに集約されるかと思います。
- あなたはサバイバルを生き延びた人の子孫だ。だから常に元気でいるのは非現実的な目標だ。
- 感情はあなたに行動させるために存在し、変化していくもの。脳があなたの周囲と 身体の中で起きていることをまとめたものが感情であり、体内の状態は思っている以上に重要。
- 不安とうつはたいていの場合、防御メカニズムである。つまり人間の本質としては正常で、壊れていたり病気、性格のせいではない。
- 記憶とは変化するものであり、そうあるべきもの。トラウマになった記憶は安心できる環境下で語ることで変化し、脅威を減らすことができる。
- 睡眠不足、長期的なストレス、座りっぱなし、ソーシャルメディアで他人の修正写真を見過ぎることで、脳が「自分は危険な世界にいる」「自分は充分ではない」というシグナルを受け取る可能性がある。脳はそれに対して、引きこもらせなければと思い精神状態を悪くしてしまう。
- 運動はうつや不安からあなたを守ってくれる。人間は運動するようにできていて、今の時代は運動量が少なすぎりる。ただし、だらだらしたいと思うのは正常な反応。
- 孤独はいくつもの病気に影響するが、小さな努力が違いを生む。健康の見地からは親しい友達数人の方が広く浅く多くよりも良いと思われる。
- 遺伝子の影響もあるがたいていは環境の方が重要で、遺伝子的にそうだからといってうつや不安が防げないわけではなく、生き方が脳の機能に影響を与える。
- 幸せなんか無視しよう。常に幸せでありたいと思うのは非現実的で辛く、逆効果。
- 最も大事なことは精神状態が悪いなら受診すること。
不安とうつは人間の防御反応と説いていて、病気や性格起因のものではないということがわかりやすく書かれています。
とくに常に元気でいたり、常に幸せでありたいと思うのは非現実的というのは、いまの時代に重要なことなんじゃなかろうかと思いました。
最近twitterでやたら副業で○○万的な人から10アカウントくらい連続でフォローされたのですが、元気でいたい幸せでいたいという願望が強すぎるとすぐにつられちゃうんでしょうね。
同時に幸せでいたいからtwitterだろうが、インスタだろうが、フェイスブックだろうが、承認欲求が肥大化して装飾してしまうのもあるでしょう。
ログが残るのに残しちゃってることを見落としがちですし、自分をコンテンツ化して身の回りまで切り売り、過激なこと言って注目集めようとして自爆となる。
だからこそいまの時代は「足るを知る」っていうのも重要かなと読み終わって強く思いました。
本の結論としては止まない雨はない、運動する、孤独にならないの3点かなと思います。太字の部分を以下に抜き出してもそんな感じ。
- 脳は生き延びるために重要な情報を優先して保存する。
- 人生の一時期に大きな不安を感じたからといって、一生そうだというわけではない。
- あらゆる体験を自分の期待と照らし合わせるように進化したからこそ、幸せを追い求めるのは止めた方がいい。
- 運動をして孤独を避け、皮下の人が孤独にならないように助けること。
孤独対策を先進国では取り組み始めてますが、孤独にならないように会話するという職業がやがて発生するのかなと呼んでいて思いました。
画面越しの通話と実際にあって会話でどれくらいうつや病気の発症率が違うのかというデータが今後出てくるでしょうから、それ次第でより重要度は増すのかもしれません。
ともあれストレスの仕組みを知ることで、ストレスに関しての気持ちの持ちようもまた違ってくるようにさせてくれる一冊だと思いました。


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