株式60%/債券40%の戦略は過去50年でワーストだが今後回復か?
今年は株式が冴えないだけでなく、債券も冴えない状況でして、アメリカの伝統的な長期投資の運用方法「株式60%/債券40%の戦略」も15年ぶりの低調なパフォーマンスになっています。
では、2008年以来のパフォーマンスの悪さということなのですが、それ以前だとどうなのか?同社のグローバル・マルチアセット戦略責任者、ジョン・ビルトン氏はリポートのプレゼンテーションで、株式と債券は長期投資家にとって10年以来最高の市場参入ポイントにあると指摘。「絶滅したとの見方が非常に多かった60/40戦略が少し息を吹き返している。この戦略は08年以来最悪の1年となっているものの、今のタイミングをポートフォリオ再構築の好機として利用することが重要だ」と述べた。
米国株と米国債(10年)のデータが1972年から取得できたので調べてみました。
2022年、株式60%/債券40%の戦略は過去50年でワースト
といわけで1972年からのデータを見てみます。
まず1972年に1万ドル株式60%/債券40%で投資した場合、88.7801万ドル。
年率9.23%(インフレだと5%台)、一番いいパフォーマンスの年が31.69%、ワーストが-18.06%なんですが、このワーストが以下の右端の今年の10月までのパフォーマンス。

1973年と1974年、リーマンショックの2008年を上回っています。
ただし、1973年、1974年、2008年全て債券のパフォーマンスはプラスでした。
過去50年見てみても債券、株式ともに同じくらいマイナスの年ないんですよね。

それどころか債券と株式ともにマイナスだったのが過去50年で1994年しかないのですが・・
なので米国株と米国債の相関性は0.05。

ちなみにこの2つの資産で過去50年一番パフォーマンスが良かった年は1982年の債券だったりします(株式ではない)。
ともあれこういう記事がちらほら出始めてるのを見ますと、もしかしたら債券の底を打ってるのかもしれません。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
