ショーペンハウアーの思想はセミリタイアに通じる?
読書が習慣になったときに長谷部誠の「心を整える」読んだのですが、そこでニーチェが紹介されていて興味を持ちました。
最近、図書館でいろいろと新著の本探していたら「今を生きる思想 ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く」という本があって、ページ数も少ないし評判も悪くなさそうで読んでみました。
今を生きる思想 ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く
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梅田 孝太/アルトゥール・ショーペンハウアー 講談社 2022年09月15日頃
- 西洋の伝統に根ざしながらもその中心思想に西洋思想史上初めて古代インド哲学や仏教思想を取り入れていて、真骨頂が意志の否定であり、生きる苦しみから解放される解脱の境地だった。
- 心豊かに生きるために欲望をあきらめることで苦悩を少なくしようという思考法。人生は本質的に苦しみだ。
- 結局のところ、自分で根本的に考えたことだけに真実と生命があり。それだけが本当に完全に正しく理解できるものだからだ。本で読んだ他人の思想は、他人の食べ残り、他人が脱ぎ捨てたお古に過ぎない。
- 総じて社会生活の全体はたえず喜劇の上演である。
- 思慮分別のある人は、快楽ではなく、苦痛なきを目指す。「できるだけ苦しみを少なくする」
- 3つの財宝。「その人は何者であるか」「その人は何を持っているか」「その人はいかなるイメージ、表象・印象を与えるか」1番目が最重要
東洋思想の影響を受けた影響か解脱という境地に至っているところが興味深いですね。
加えて、「人生の本質は苦しみ」「心豊かに生きるために欲望をあきらめることで苦悩を少なくしようという思考法」というのはセミリタイアに通じるかなと。
とくに「できるだけ苦しみを少なくする」っていうのは意識したいなと思うんですよね。
たまに仕事で苦しむ方向に向かっていこうとする暴走特急がいますし。
あとは承認欲求こじらせちゃってる人がSNSのせいで増えてるのを考えますと、3つの財宝も重要かなと思いました。
で、他にショーペンハウアーの言葉を調べてたら結構いいものがありました。
- 富は海水のようなものだ。飲めば飲むほどに渇きをおぼえる。名声についても同じである。
- 卑しい人たちは、偉人の欠点や愚行に非常な喜びを感じる。
- あきらめを十分に用意することが、人生の旅支度をする際に何よりも重要だ。
- 人は通常、金を貸すことを断ることによって友を失わず、金を貸すことによってたやすく友を失う。
- 無知は富と結びついて初めて人間の品位をおとす。
- 虚栄心は人を饒舌にし、自尊心は沈黙にする。
- 宗教とは蛍のようなものだ。光るためには暗闇を必要とする。
- 名誉は、外に現れた良心であり、良心は、内に潜む名誉である。
- 普通の人々は時間をつぶすことに心を用い、才能ある人間は時を利用することに心を用いる。
- 人間の幸福の敵は、苦痛と退屈である。
仕事をしていても悪い方に当てはまる人間がいあるからこそ反面教師として意識をしたいものです。
簡易的にショーペンハウアーの思想と人生をまとめた本で読みやすかったですし、実際の本を読んでみようかなと考えています。
今を生きる思想 ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く
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梅田 孝太/アルトゥール・ショーペンハウアー 講談社 2022年09月15日頃


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