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投資哲学・投資理論

フランスの石油大手トタルCEO「気候変動を解決するのはテクノロジー」

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1年前の本ですが、「変貌する未来 世界企業14社の次期戦略」という本を読みました。

クーリエ・ジャポンに関してはいい記事もあれば、典型的なアレな記事もあるのですけど、この本のインタビューは結構興味深かったです。

なおフェイスブック(メタ)に関しては去年株価が半分以下になるのは必然だよなぁとしか思えない内容でした。

で、個人的に14社の中で一番印象に残ったのはフランスの石油大手トタルCEOのインタビューなんですよね。

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気候変動を解決するのはテクノロジーで、進歩を止めることが馬鹿げている


フランス石油大手の虎るのCEO、パトリック・ブイヤネの現在の世界に関しての認識を抜粋すると以下の通り。

  • コロナ後の世界に楽観主義でいるべき。チャーチルがいったように「楽観主義者は危険の中にチャンスを見て、悲観主義者はチャンスの中に危険を見る」。
  • 中国政府はゲームの規制を本気で尊重してはいませんでしたが、私たちはそれを自由というイデオロギーの名において放置していました。
  • 次にパンデミックが起きたらどうするのか。この20年間で世界は7回のパンデミック(3年に1回)を経験しているので、世界の協働を呼びかける必要がある。
  • アメリカ人達は今では自国以外をあまり必要としていない。アメリカはほぼ自給自足でやっていける。
  • グローバリゼーションは中国にとってさえも相互依存を伴っている。中国は自国民を養うために他国を必要としている。
  • EUの産業の空洞化は深刻だが、生産拠点の回帰は非現実的。
  • 全てをストップさせて気候変動を解決するために反成長主義者になるしかないという輩がいるが、石油の産出をストップしたらiPhoneは使えなくなる。気候変動の問題を可決するのは水素エネルギーのような、まさしく新たなテクノロジーの開発によるからです。
  • エネルギーの分野は20年で急速に進歩していて、2000年の時点で誰も太陽光やリチウムイオン電池について語っていなかった。今では空気中の二酸化炭素の分子を集めることも考えられている。だからこそ、予防原則に反対。
  • ヨーロッパでほんのわずかな炭素排出の削減に1億ユーロ出すよりも、大量に炭素を使っているインドのエネルギー移行に同じ金額を投資した方が100倍効果的なことを示すのは簡単。
  • 気候市民会議が「1週間に2回はベジタリアンの食事をしましょう」と万人の生活を規制しようとしたことは驚いた。エコロジーは皆が専念して初めて機能するものでアリ、上からの規制でどうにかなるものではない。
  • 夫妻に対する制限という意味での堤防が決壊したが、未来に投資する機会を持つべき。
  • 若者へのアドバイスとして、重要案のは自分が好きな仕事をすること。そして、働かなければ、奇跡は起きない。最後に他者に心を開くこと。

もちろん石油会社というポジショントークは含まれてるものの、エネルギー企業のトップがこう言ってるんですから、よくわからない日本の教授や芸能人が温暖化ガーとか言ってるのとどっちを信用するかと言ったら絶対エネルギー企業のトップだと思います。

同時によくわからない学者がマルクス主義と環境問題結びつけたりするのも何のギャグかと。

温暖化の何倍も人を殺したマルクス主義信奉とか意味不明です。

興味深いなと思うのは環境やエネルギー関連以外で、アメリカは自給自足可能だけど、中国は不可能と書いてる点。

なんだか大日本帝国に通じるように皮肉を言ってるようにも思えました。

あと、サウジの元石油大臣ヤマニは「石器時代は意志がなくなったから終わったのではない」を引用しているのも印象に残りました。

石油の需要はかわらないでしょうし、石油や天然ガスのエネルギーの重要性は今後も変わらないということの証左かと。

ヨーロッパでほんのわずかな炭素排出の削減に1億ユーロ出すよりも、大量に炭素を使っているインドのエネルギー移行に同じ金額を投資した方が100倍効果的なことを示すのは簡単というのもその通りで、G20くらいで新興国向けに排出量を減らせる火力発電所作るのを支援とかをまずやるのが現実的じゃないかと思いました。

余りにも短期視野な輩が騒いで悪目立ちしている現状を見るにつけて、もっと長期的な視野を持つべきと思いますし、温暖化が進むならば進むなりに対策するという方向性も考えた方がいいんじゃないかと考える機会になりました。

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