IB証券もサクソバンク証券同様、日本において提供可能な外国の株式、ETF、及び転換社債しか買えなくなる?
サクソバンク証券で法令上国内では売買できないはずのETFが買える状態だったのが、法令上の問題で買えなくなったときに、いっそ他に取引できる他の証券会社に移ろうか?と考えたことがあります。
で、そのIB証券で気になる動きがあったんですね。
IB証券口座の強制閉鎖
Interactive Brokers LLCからインタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社への 口座移管「お手続き等のご案内」
とここまで読むと強制閉鎖とまで書かれてるKAPPA氏がそこまで書かんでもな内容という気がしたのですが、読み進めていくとサクソバンク証券と同じ事象に見えるんですよね。インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社(以下「IBSJ」)は、2005年以来、お客様にグローバルマーケットへのアクセスを提供することを目指しIBSJの米国関連会社であるInteractive Brokers LLC(以下「IBLLC」)を通じて外国商品へのアクセスを提供し、IBSJを通じて日本国内商品にアクセスすることを可能としてきました。
この度、各種法令等の見直しを行った結果、現在ご提供している商品及びサービス内容を変更し、海外市場へのアクセスをIBSJ口座へ集約し、日本国内居住のお客様にはIBSJを通じて国内外上場証券等を直接取引していただくようにいたします。これに伴い、現在保有いただいておりますIBLLC口座をIBSJ口座へ移管頂くこととなります。
日本において提供可能な外国の株式、ETF、及び転換社債しか買えなくなる?
パートC:よくあるご質問とその回答の部分でとくに以下の記述が気になりました。
移管できないとなると、日本で提供不可能な外国株、ETFなどは強制売却としか読めないですね。2. 提供される商品や種類は変わらないのでしょうか?
IBSJが提供する商品の範囲は、現在IBLLCで提供されているものと同一ではありません。 口座移管当初、IBSJは以下の商品の提供を予定しております。
日本において提供可能な外国(日本国内以外)の株式、ETF、及び転換社債。
日本国内の上場株式およびデリバティブ、日本株CFD、日本円建ての海外デリバティブの一部。
IBLLC口座からIBSJ口座への口座移管後は、上記商品に限定されるため、現在IBLLC口座で保有するポジションの全てを移管することはできないことがあります。そのため、移管対象外の商品に関しましては、予め2023年4月17日の期日までに、お客様の判断にて決済を行うようにお願いいたします。
IBSJは、今後、日本国内の規則等を確認しながら、外国証券等ラインアップ増やしていく可能性がございます。その際は、お知らせいたします。 また、IBSJでは、株式利回り向上プログラムの提供は行っておりません。
まだホールドできているサクソバンク証券の方がマシだったともいえますが、この対応をIB証券が取らざる得なくなったと考えると嫌な予感のする動きです。
サクソバンク証券でも強制売却とないならないといいのですが・・
それにしてもサクソバンク証券もIB証券も日本には進出できているわけで、こういうことができるのを売りだったことを考えると、それがノーならば金融庁が最初から止めておけば?という感じがします。
もっともサクソバンク証券は個人情報流出やら特定口座対応したから監査的なもの入って、金融庁が把握した感がありましたけど。
一応、IB証券も2017年4月に日本証券業協会から価格操作などの不正取引を防止のための審査態勢が不十分として、過怠金1000万円と改善策を書面で報告するよう求める勧告を受けてるようですが・・
ともあれ日本で取り扱いなしな米国上場ETFは取引できる証券会社を探すより、ETFはなんとかしてくれバンガード、ブラックロックみたいな感じで要望上げ続けるしかないって感じでしょうね。
ますますサクソバンク証券が欧州株取引継続できてるのが謎です。
仮想通貨関連も大丈夫なのか?という動きにも思えます。
他国と比べると日本の投資環境は恵まれているとは思いますけど、個人的には投資コア層向けに米国市場にもっと自由にアクセスできるようになってほしいと思うんですけどねぇ。


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