設定から2年が経った「まるごとひふみ」の現状を調べてみた
日本最大規模のアクティブ型株式ファンド「ひふみ」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークスですが、2023年1月1日付で藤野英人氏がマザーファンドの運用責任者に復帰しました。
日本電産やソフトバンクでみた事象ともいえますが、一応本人が前任者は厳しい環境で引き継いでしまったといってるだけ、責任を前任者に押しつけた日本電産よりかなりマシに見えますね。
で、そんなひふみシリーズは2年前の「ひふみらいと」「まるごとひふみ」というバランス型ファンドを設定しました。
現状どうなってるのか気になったので調べてみました。
SBI証券のバランス型ランキングに顔を出さなくなったまるごとひふみシリーズ
わたしはSBI証券のバランス型ランキングを毎月見てるのですが、だいたい三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)がずっとトップ。
世界経済インデックスファンドがトップ10常連、野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型がだいたい10位から12位をいったりきたりなラインナップ。
その時々の話題のファンドが上位に顔出したかと思ったらすぐ消えたりします。
で、週間・月間共に設定当初はまるごとひふみのシリーズは上位に顔を出してたのですが、最近全く見なくなりました。
現状を整理すると以下の通りでした。
ひふみらいと・・信託報酬:0.55%、総資産額:28.96億円、構成:債券90%、株式10%
まるごとひふみ15・・信託報酬:0.66%、総資産額:82.45億円、構成:債券85%、株式15%
まるごとひふみ50・・信託報酬:0.94%、総資産額:292.31億円、構成:債券50%、株式50%
まるごとひふみ100・・信託報酬:1.34%、総資産額:408.38億円、構成:債券0%、株式100%
ちなみにまるごとひふみは株式はひふみ投信とひふみワールド半々ではなく、3:2の比率です。
結局債券比率が高いほど資産規模が小さいのでひふみ投信を買ってる層を惹きつけたのか微妙な感じです。
モーニングスターで総資産の推移見てましたが、まるごとひふみ50やまるごとひふみ100は資産規模は悪くないものの、ピークから総資産が減ってるのが明らか。


運用開始時の価格1万円割ったままですし。
まるごとひふみ15はもっと酷くて、資産規模がピークから半分になっています。

新しいことにチャレンジしたのは悪くないことだと思いますが、債券ファンドが不調になった状況でこれですから、運用責任者に創業者が復帰ということになるのも致し方ないんでしょうね。
今後既存のファンドをどうするのかも含めて今後が気になるところです。


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