S&P500バリューETF (VOOV)とS&P500グロースETF (VOOG)を比較してみた
1968年~2020年、年平均で並べるとS&P500が10.3%、PER下位20%が14.6%、PBR下位20%が13.9%、利回り上位20%が12.4%とPER、PBR、利回りの戦略は有効という結果が、「長期的バリュー投資の基本と原則」に書かれていました。
で、データに関してはS&P500の構成銘柄から低PERを拾ってるので、そういうETFがあればいいなと考えました。
12月末のデータを元にリバランスているバンガード・S&P500バリューETF (VOOV)ならば、銘柄数は違うけどある程度似た要素が出ているのではないかと。
ということで同様に12月末リバランスしているバンガード・S&P500グロースETF (VOOG)との違いも含めて調べてみました。
S&P500が不調な時はバリュー株が強い傾向がややあるか
VOOVとVOOGの設定が2010年ですので、設定来のパフォーマンスを見ると以下の通り。

VOOG>S&P500>VOOVの傾向が顕著です。
直近差は縮まってますが、2016年のトランプ政権誕生、2020年のコロナショック後にバリュー株とグロース株の差が拡大しています。
長期で見ていると3年前以降のグロース株はバブルとジム・カレンが書くのも悪くようなレベルにも見えますね。
ちなみにシャープレシオ等が以下の通りで、バリュー株はワースト年でも-10%超えてない。

その割に年次のパフォーマンスは30数%で横並びなのは意外ですけど、シャープレシオは割と差が開いてる結果ですね。
2011年からの年次のパフォーマンス比較が以下。

S&P500が不調だとバリュー株が勝つことがある傾向はありそうです。
2016年、2022年と年間通して株価が不調なときにバリュー株がいいというのは割と今後を考える上でのヒントのようにも思えました。
ちなみにVOOVとVOOGの組入れ上位20社で被ってる銘柄はAmazon、マイクロソフトの2銘柄。
いつの間にかグロース側の上位にメタがいなくなって、バリュー株の上位に名前があるのを見ますと、こういう新陳代謝が活発なのが米国株の強さともいえなくはないかなという気がしました。
まぁ、メタのしくじりは似たような事例が日本企業でもありそうな気もしますけど・・


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