設定から5年経過したバンガードの米国株スマートベータETF(VFMO,VFLQ,VFMV,VFQY,VFVA,VFMF)の状況を確認
ウォール街のモメンタムウォーカーを読んで以来、モメンタムなどのスマートベータに注目しておりまして、サクソバンク証券でiシェアーズの米国株モメンタムETF(ティッカー:MTUM)に投資をしています。
ただ、2年前に投資できる環境ではなくなってしまいましたので、ちょっと今後の投資方針をどうしようか困っている状況です。
で、iシェアーズの対抗するように後発で出したバンガードのETFはどうなってるのかなと。
モメンタム以外でもクオリティやサイズ、バリューなどありiシェアーズのETFが運用期間も8年超えていますが、5年前にバンガードもスマートベータETFを設定しました。
バンガードの米国株スマートベータETFの現状
まずは現時点でのバンガードの米国株スマートベータETF6本の総資産額などを見てみましょう。
ティッカー | PER | PBR | ROE | 総資産額 | |
流動性 | VFLQ | - | - | - | 取引終了(48.7) |
モメンタム | VFMO | 13.2 | 3.0 | 10.2 | 289.05(184.9) |
低ボラティリティ | VFMV | 20.8 | 2.5 | 12.6 | 87.59(50.8) |
クオリティ | VFQY | 11.8 | 3.2 | 19.9 | 221.12(182.1) |
バリュー(スマートベータ) | VFVA | 7.7 | 1.4 | 10.7 | 655.27(516.0) |
マルチファクター | VFMF | 10.0 | 2.2 | 13.4 | 181.66(140.0) |
バンガードUSリクイディティー・ファクターETF(ティッカー:VFLQ)が、昨年バンガードの米国籍ETFが初めて繰上償還になりました。
他のETFと比べて資産規模も小さく、総資産額も増えてる感じがなったので妥当といったところでしょうか。
ちなみに繰上償還時にはbloombergの記事で以下のコメントをされてました。
規模的に低ボラティリティVFMVもちょっと危うさがありますけど、一応総資産は増えてます。「アクティブ運用で手数料率が13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)のVFLQは当初から「違和感」があった。」
「KポップETFやレバレッジ2倍のAMC・ETF申請がETF業界の過飽和を十分に示す指標でないなら、今回のバンガードの件がより明確なシグナルを送ることになる」
果たしてどうなることやら。
各ETFともにPERは昨年同時期より低めになっています。
バンガードの米国株スマートベータETF(VFMO,VFMV,VFQY,VFVA,VFMF)の設定来パフォーマンス
では、直近1年のパフォーマンスはどうだったのでしょうか?
バンガードのS&P500ETF(ティッカー:VOO)と5本のETFを比較してみました。

過去1年だとS&P500に5本とも勝ってるパフォーマンスでした。
低ボラティリティ、バリュー、マルチファクターが過去1年プラスで、モメンタム、クオリティもS&P500と比較したら悪くない結果です。
では、設定来の過去5年で見るとS&P500はトップ。

ただし、コロナ後に好調だったモメンタム含めて他の5本との差は縮まってきてる状況。
再びグロース株の雲行きが怪しくなりつつありますが、果たしてこの差はさらに縮まっていくのか?
VFLQに続いて繰上償還もありえそうなETFもあるだけに、引き続き注視したいと思います。


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