エネルギーセクターとヘルスケアセクターに偏重傾向?iシェアーズ(MTUM)とバンガード(VFMO)の米国株モメンタムETFの現状を比較
土曜に5年前設定されたバンガードのスマートベータETF6本についての現状を確認しました。
スマートベータの5つのファクターのうち、とくにモメンタムには注目していて、資産規模が順調に伸びていないとはいえ、モメンタムETF(ティッカー:VFMO)に関しては注目しています。
現状サクソバンク証券でiシェアーズのモメンタムETF(ティッカー:MTUM)に投資してますが、追加投資ができない環境になってますので、今後の投資方針を悩んでいるところです。
ちょうど設定から5年経ちましたし、MTUMとの比較を行うにはいい時期かなと。
ということでVFMOとMTUMの現状を比較してみました。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM比較
米国株モメンタムETFバンガード(ティッカー:VFMO)とiシェアーズ(ティッカー:MTUM)の経費率などを比較すると以下の通りです。
VFMO | MTUM | |
経費率 | 0.13% | 0.15% |
総資産額 | 290.73million$ | 11.53billion$ |
Distribution Yield% | 1.68% | 0.54% |
銘柄数 | 667 | 127 |
カテゴリ | Mid-Cap Growth | Large Growth |
VFMOは資産規模は増えましたが、MTUMに関してはこの1年で総資産は横倍の状況です。
コスト差がありますけど、圧倒的先行者有利な状況です。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUMセクター別比率
続いてセクター別の比率を比較してみましょう。
バンガードやブラックロックの公式だとセクターの表示もデータの時期も異なるのですが、ETF.comのデータは表記が公式と異なるので、公式からとってきました。


両者ともヘルスケアセクターとエネルギーセクターの比率が高くなってます。
とくにMTUMはこの2つだけで6割近くを占めるようになっています。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM 構成上位10社比較
組み入れ比率の高い企業10社についても見てみましょう(上VMFO、下MTUM)。


銘柄数が5倍違うので比率もそれに合わせた結果に。
なんかMTUMはHDVみたいになってる印象すらありますけど。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM パフォーマンス比較
最後にVFMO設定以来の過去5年のパフォーマンスを調べてみました。

MTUMのポートフォリオ大改造が効果あったのか?というくらい1年以上S&P500とVFMOに負けてます。
逆にVFMOはS&P500と似たような値動きながらポートフォリオはうまく入れ替えてるのではないでしょうか(ヘルスケアセクターは昨年同時期から10%増えてますし)。
ともあれモメンタムに逆風な相場が続いていますが、株価下落時にどういう動きをするかを含めて引き続き注視したいと思います。


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