新興国債券のETFを比較してみる
昨日は新興国関連のインデックスファンドについて書きましたが、今日は新興国債券のETFはどうなってるのか?
主に以下の3つがあります。
- バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)
- iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETF(EMB)
- SPDR® バークレイズ 新興国債券(現地通貨建て) ETF (EBND)
上の2つがドル建てで、EBNDが現地通貨建てになります。これらの組入れ上位を見てみると違いがあることがわかります。
まず、VWOB。
Brazil 10.1%
Romania 9.8%
China 8.4%
Malta 8.4%
Turkey 5.9%
India 5.8%
United Arab Emirates 4.8%
Portugal 3.8%
Venezuela 3.7%
Peru 3.1%
※ロシアは0.8%程度。
次にEMB。
TURKEY (REPUBLIC OF) 5.69
PHILIPPINES (REPUBLIC OF) 4.78
COLOMBIA (REPUBLIC OF) 4.36
RUSSIAN FEDERATION 4.17
HUNGARY (REPUBLIC OF) 4.05
BRAZIL (FEDERATIVE REPUBLIC OF) 3.94
INDONESIA (REPUBLIC OF) 3.80
POLAND (REPUBLIC OF) 3.64
PERU (REPUBLIC OF) 3.21
LEBANON (REPUBLIC OF) 3.02
最後にSPDRのEBND。
韓国 13.15%
ブラジル 12.39%
メキシコ 10.42%
ポーランド 6.75%
タイ 6.26%
フィリピン 5.01%
イスラエル 4.62%
インドネシア 4.58%
マレーシア 4.51%
トルコ 4.46%
※ロシアは2.72%程度。
何か3つとも全然構成比率が違うような。
ということで値動きに差があるか確認してみました。


現地通貨建てのEBNDが悪いですね。ドル建てのVWOBとEMBはバンガードの方に、ルーマニアやベネズエラが含まれてたりするけど大きな差異はないようです。ロシアの有無の差も差ほど関係なさそうです。
3つ共通で上位に来ているのはブラジルとかトルコの気がしますが、ブラジルはW杯の後に五輪があるというのに、国内経済はかなり悪いようです。
また、バンガードの上位に含まれているベネズエラとか、原油価格下落の影響をもろに受けている国は、この上位の他の国にも当てはまりそうです。
となると新興国系でまともそうなとこはどこなのか?という話になります。インド、ベトナム、東欧あたりになるんですかね?大アルバニア主義とかロシアの影響を受けそうな国が多い東欧はリスクがこの中で一番高く、インドは一番まともそうだけど、パキスタンのリスクあり。
となるとベトナムでしょうか?中国の影響は少なさそうだが、タイとかで何かあると影響が大きそうな気はします。
アフリカはエボラのリスクが高すぎます。南米はチリとかよさそうですけど、どうなんでしょうね。わからないので新興国は目をつぶってインデックスで積み立て投資がベストではないかというのが正直な感想です。


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