ディフェンシブセクターが不調。海外ETFのレラティブ・ストレングス改め移動平均投資確認2023年5月度編
移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものが得られる投資法であるレラティブ・ストレングス。
それを主要な海外ETFの値動きに適用して確認し、移動平均線を見ながら相場の転換点(BUYシグナル→SELLシグナル、SELLシグナル→BUYシグナル)が近いかを確認するのに役立てるというのがこのシリーズの主な目的です。
概要と検証記事
レラティブ・ストレングスってナンだ!?レラティブ・ステトレングスその2~検証編~
レラティブ・ステトレングスその3~調査結果の記録~
前回の結果は以下の通りです。3,6,12ヶ月リターン計算方法
①3ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から3ヶ月前の月末価格 - 1
②6ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から6ヶ月前の月末価格 - 1
③12ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から12ヶ月前の月末価格 - 1
④3,6,12ヶ月リターンの平均 = (①+②+③)÷3
⑤12か月移動平均 = 12か月分の合計÷12
⑥3,6,12ヶ月リターンの平均がプラス 且つ 市場価格が12カ月移動平均を上回った場合BUY、それ以外はSELL。
BNDやBLVもBUYシグナル点灯。海外ETFのレラティブ・ストレングス改め移動平均投資確認2023年4月度編
移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものが得られる投資法であるレラティブ・ストレングス。...
ドル建てで先月はどうだったのか確認してみます。
債券のETF
- TLT(長期債) SELL
LQD(投資適格社債) BUY→SELL
BND(米国債券) SELL→BUY→SELL
JNK(ジャンク債) SELL
BLV(米国長期債券) SELL→BUY→SELL
VCLT(米国長期社債) SELL→BUY→SELL
EDV(超長期米国債) SELL
REITのETF
- IFGL(米国除くREIT) SELL
IYR(米国REIT) SELL
セクターETF
- KXI(世界生活必需品) BUY→SELL
IXC(世界エネルギー) BUY→SELL
IXJ(世界ヘルスケア) BUY→SELL
VDC(米国生活必需品セクター) BUY→SELL
VHT(米国ヘルスケア・セクター) SELL→BUY→SELL
高配当系ETF
- HDV(高配当) SELL
VYM(高配当) SELL
VIG(連続増配) BUY→SELL
小型株とVTと米国外ETF
- VT(全世界株式) BUY
VSS(米国除く小型株) BUY→SELL
VB(米国小型株) SELL
VBR(米国スモールキャップ・バリュー) SELL
VBK(米国スモールキャップ・グロース) SELL
VXUS(トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)) BUY→SELL
VGK(ヨーロッパ) BUY
VWO(エマージング・マーケッツ) BUY→SELL
投資しようと考えているタイミングで悪くはないのですが、ほんと元に戻らないなという感じ。
また米国債券総合のBNDと米国長期債のBLVの価格が近づいています。
株式に関してもとくに下落が目立っていて、不調だった小型株や高配当株以外も軒並み下がりました。
とくに生活必需品セクターやヘルスケアセクターはかなり下がってますね。
エネルギーセクターも去年のように行ってないのでかなりのETFがSELLに変更になりました。
一応6月になって回復傾向ですが、ハイテク以外は冴えないという状況はやや気になります。
なお欧州株のVGKは崩れていないため、ある意味いま騒がれてないのは投資の後期なのかもしれないなとみていて思いました。
ともあれハイテクが過熱してまたQQQ万歳になったりしたら、逆に怖いと考えてるので、近づかすぎず離れすぎずのスタンスでいきたいところです。


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